プロパガンダ入門 | ネイサン・クリック | 筑摩書房
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著者:ネイサン・クリック / 訳:渡会圭子 / 出版社:筑摩書房 / 文庫判、336ページ
【内容】*版元サイトより
「プロパガンダのメカニズムに対するネイサン・クリックのアプローチは、この議論に新風を吹き込んだ。私たちが日々さらされている、途方に暮れるようなプロパガンダの訴えかけを批判的に分析する術を学ぶうえで、本書は間違いなく有用だろう。」
――ジェームズ・J・キンブル(シートン・ホール大学)
「〈プロパガンダ〉という言葉は、1世紀以上にわたり、好ましくない不当な情報を攻撃する弾劾の言葉として使われてきた。だが、本書が示すように、プロパガンダには明確な意味、歴史、そして大衆説得に関わる実践が存在する。止むことのない大衆説得の時代において、本書はこれまで以上に必要とされている。」
――ライアン・スキネル(サンノゼ州立大学)
「本書はその名の通り、マスメディアの現在形であるプロパガンダの基礎を掘り下げ、より批判的な受容者、そして公共メッセージのより生産的な発信者たらんとする市民のために、この用語を再評価する。クリックは、今日の民主主義社会に蔓延する危険性を深く自覚しつつもなお、倫理的かつ効果的な政治的言論のためのツールキットと論拠を提供している。」
――ロバート・ハリマン(ノースウェスタン大学)
プロパガンダといえば、扇情的な演説や集会、制服、ポスターなどを通じて大衆を操作するメディア戦術を想起しがちだ。だが、それはごく一面的な見方に過ぎない。本書では、プロパガンダがいかにして様々な出来事をつくり出し、人々のアイデンティティを刺激し、アイデアを単純化して欲望・恐怖・罪悪感・怒りといった感情を喚起していくかを具体的に解説していく。そこから見えてくるのは、プロパガンダそれ自体は悪ではなく、人々に何かを伝え、社会を動かしていくうえで不可欠のツールだということだ。そのメカニズムを知り、批判的に活用する術を学ぶ現代の必読書。本邦初訳。解説:横路佳幸
【目次】
第1章 プロパガンダとは何か
プロパガンダを定義する(プロパガンダは近代的な技法の組み合わせ/反射的な行動を生み出し、組織化し、方向づける/大衆としての個人/出来事をつくり上げる/アイデンティティをつくり出す/アイデアを単純化する/激情をかき立てる)
なぜプロパガンダから抜け出せないのか
第2章 動機の形成
周辺的ルートと中心的ルート
反射
神話
補償的代替物
認知的不協和(変更/否認/ボルスタリング/書き換え/差異化/超越)
なぜ誰もおとなしいヒツジではないのか
第3章 出来事をつくり出す
疑似環境
プロパガンダのカテゴリー(隠れたプロパガンダと明白なプロパガンダ/垂直的プロパガンダと水平的プロパガンダ/政治的プロパガンダと社会学的プロパガンダ/扇動のプロパガンダと統合のプロパガンダ/合理的プロパガンダと非合理的プロパガンダ)
ニュースになる
なぜプロパガンダには依存性があるのか
【著作者プロフィール】
・ネイサン・クリック
テキサスA&M大学コミュニケーション学部教授。マサチューセッツ大学アマースト校でジャーナリズムと環境科学を学び、ジャーナリストとして活動したのち、ピッツバーグ大学でPh.D.を取得。コミュニケーション論やレトリック論を専門とし、芸術、科学、ジャーナリズムにおけるレトリックの役割などを研究している。未邦訳の著書に、The Way to HellやDewey for a New Age of Fascismなどがある。
・渡会圭子
1963年生まれ。翻訳家。上智大学文学部卒業。おもな訳書に、ヴェロニカ・オキーン『記憶は実在するか』、エーリッヒ・フロム『悪について』などがある。
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