地域と人口減少の経済学 : スマート・シュリンクという選択肢 | 小峰 隆夫 | 中央公論新社
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著:小峰隆夫 / 出版社:中央公論新社/ 新書判 / 192p
【内容】*版元サイトより
「人口1億人目標」「東京一極集中の是正」「コロナショックで人の流れは変わった」――人口減少と地域問題にはびこる通説・俗説や、問題含みの地方創生政策をエコノミストが覆す。人口が減ってもウェルビーイングを損なわないための処方箋として、スマート・シュリンク(賢く縮む戦略)を提唱。行動経済学やマーケットデザインなどの理論、豊富な経年データにもとづき、多くの地域で応用できる「共有型」モデルを打ち出す。
【目次】
はじめに 人口・地域問題を経済学で解決する
第1章 人口変化の姿とコロナショック
1 日本の人口構造の変化
「確かな未来」の「確かな変化」の「確かな課題」/日本全体の人口構造の変化/外国人の流入をどう考えるか
2 人口オーナスがもたらす諸課題
人口オーナスとは何か/ますます高まる度合い/人手不足、社会保障などの諸課題
3 コロナで厳しさを増す人口の姿
コロナショック後の人口動態/衰える結婚・出産意欲、低下する希望出生率
第2章 地域から見た人口構造の変化
1 地域間の人口移動を考える
社会増減の重要性/地域間人口移動の姿
2 地域の人口展望
将来人口の姿/前回の人口推計との比較/「率」で見た高齢化、「数」で見た高齢化/老いる都市の課題
3 二つの悪循環
人口オーナスによる悪循環/人口規模を介した悪循環
第3章 地方創生政策の検証
1 戦後の地域政策の流れと地方創生
全国総合開発計画の歩みと変質/薄れる国土計画への関心/難しかった東京一極集中是正/小泉構造改革は何を目指していたのか/消滅自治体論の登場/消滅自治体論の四つの問題点
2 人口1億人目標について考える
地方創生と人口1億人目標/人口1億人とはどういうことか/人口1億人目標に意味はあるのか/2・07の達成は不可能
3 「地方創生1・0」の批判的検討
地方創生の手順/少子化対策と地方創生のデカップリング
第4章 東京一極集中は是正すべきか
1 一極集中という診断は正しいか
多層的集中という診断/「足による投票」という考え方/人はなぜ集まるのか/政策目標としての東京一極集中是正
2 一極集中の是正は少子化対策になるのか
東京一極集中と少子化対策/東京都の出生率は見かけほど低くない/注目すべき東京のマッチング機能/簡単な数量的チェック
3 コロナ危機は変化をもたらしたのか
流出超に転じた東京都の人口/東京圏外への人口移動につながる3ステップ/コロナショックとテレワークの普及/対面型への回帰/もう一度東京一極集中是正を考える
第5章 地域政策のイノベーション
1 求められる地域政策とは
国主導型からの脱却/「規範型」から「共感型」のプロセスへ/分散から集中へ/ソーシャル・キャピタルで伸びる地域を伸ばす/逆方向だった地域政策
2 共有型の地域活性化方策
地域政策の二つのタイプ/劇場型と共有型の四つの違い/経済学から生まれた共有型の政策/行動経済学が実証したバイアス/ナッジという智恵/フューチャー・デザインと住民参加/岩手県矢巾町の例/マーケットデザイン
3 スマート・シュリンクの時代へ
スマート・シュリンクの考え方/人口が減っても経済が縮むとは限らない/人口減少と地域経済
4 スマート・シュリンクの実践
岡山県美咲町の例/政府が進める地域のスマート・シュリンク/自由な人の移動を通じて/自由な人の移動は、地域問題の解決に資する/地方部のアンコンシャス・バイアス
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