エッチな小説を読ませてもらいま賞 さぁ、エッチになりなさい

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著者：ワライフクロウ、巨大健造、野咲タラ、春道累、佐々木倫、淡中圏、霧島バース、渋皮ヨロイ、あやふや、坂崎かおる、橋本輝幸（論稿） / 発行：暴力と破滅の運び手・井上彼方 / 表紙イラスト・デザイン：兼町ワニ太 / 表紙かき文字制作：山口斯 / DTP：暴力と破滅の運び手・井上彼方 / 製本・印刷：株式会社BRO'S


＊予約商品となります。発送は5/25以降を予定しております。ご了承ください。


【当店からのひとこと】

ご購入を検討されている皆様に、当店からお伝えしたいことを下記に記載させていただきました。当店が責任をもって本書を販売するために考えたことをご覧いただき、お買い求めいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。


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『エッチな小説を読ませてもらいま賞 さぁ、エッチになりなさい』（以下、「エ小賞」という）は、暴力と破滅の運び手氏と三名の審査員（井上彼方氏、橋本輝幸氏、フマノヒト氏）が独断と偏見により「応募作の中で一番エッチな小説」を決めた短編小説のコンテストです。

企画者の予想を上回る百十三編の応募作品のなかから、審査員の独断と偏見で10作品のエッチな小説が選ばれ、書籍化することになりました。

当店は企画がスタートした段階からエ小賞に注目していたものの、タイトルや企画の主旨などから書籍化された際に取り扱いをするか、正直、ものすごく悩みました。何故なら、エッチなことや性的な内容を全面に出した企画は、応募者にとっても、作品を読んだ読者にとっても加害と被害を生み出す可能性があるからです。

リスクが生まれる危険が少なからずあるなかで、主催者が企画全体に対してどのような配慮を見せているのか。ここが重要だと思いました。

まず、表立って見られる配慮としては、主催者がコンテストを安全に開催するためのステートメントを出し、参加者の安全と安心を確保していることが挙げられます。詳細に関しては、下記のリンク先をご覧ください。

■大切なお知らせ
https://ecchi-syousetsu.com/notice/

また、応募規約のなかで下記のような禁止事項を設けるという配慮も見られました。

“応募規約では二つの禁止事項を設けました。一つ目の禁止事項は、「ルポルタージュや体験記の応募」です。二つ目は、「実在の人物をモデルにした作品、実在の人物を想起させる作品」です。一つ目の理由はそのままで、書き手の実体験を読みたくはなかったからです。二つ目の理由は、実在の人物を本人の意図に反する形で性的に描くなど、フィクションによる加害を防ぐため、です。”（本文より抜粋）

私がエ小賞の全体を通して感じたことは、一歩間違えれば下ネタイベントとして嘲笑されてしまうようなリスクを伴うなかで、文芸（フィクション）の創作の場として挑戦的なことを行い、文芸の裾野を広げるような機会となったのではないかということです。

「エッチ」という視点で応募者がどのような作品を書き上げるのか。私はその部分に興味がありました。

受賞者が発表された後、SNS上で落選した作家たちが自主的に公開した作品を拝読し、なるほど、そういう視点なのかと分かったり、分からなかったり。また、本書のゲラを送付していただき、掲載作品を読み、分かったり、分からなかったり。

私が理解できなくても、応募者の皆さんが「エッチ」という題材に向き合い、想像と創造の可能性を拡げる10作品が選ばれたのだと思いました。

もちろん、「エッチ」という題材のため、性描写のある性的なシーンが含まれる作品もございます。しかしながら、エ小賞の企画自体を貶めるような下劣な作品はなかったと思います。

それでも、題材が題材なだけに苦手だと思う方もいることは十分に理解しております。本を読むか読まないかの選択は皆さんにあります。苦手な方は無理に読まなくても大丈夫だとお伝えしておきます。

ここまで書いてもなお、こちらの書籍を取り扱うかどうか迷いがあります。伝えきれていないことや説明できていないこと、書き逃していることなどがたくさんあると思います。それでも、読者の一人として、創作の可能性を感じさせてくれた本書を届けていこうと思いました。

当店からお伝えしたいことは以上となります。

皆様、よろしくお願いいたします。