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そして私たちの物語は世界の物語の一部となる インド北東部女性作家アンソロジー

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編者:ウルワシ・ブタリア 編 / 監修:中村唯 / 出版社:国書刊行会

*第2回小声賞受賞作です。

【内容】*版元サイトより

バングラデシュ、ブータン、中国、ミャンマーに囲まれ、さまざまな文化や慣習が隣り合うヒマラヤの辺境。きわ立ってユニークなインド北東部から届いた、むかし霊たちが存在した頃のように語られる現代の寓話。女性たちが、物語の力をとり戻し、自分たちの物語を語りはじめる。本邦初のインド北東部女性作家アンソロジー。

一九四四年四月、日本軍がやってきた。軍靴で砂埃を立てながら、行進してきた。先頭の男は村人たちに呼びかけ、こう言った。「食料と寝起きする場所を提供してくれれば、あなたがたに害は及ばない。我々はあなたがたの友人だ。我々はあなたがたを解放するために来た。あなたがたを傷つけることはない」(「四月の桜」)

「これにはどんな富よりも値打ちのある宝物が入っている。死ぬ前におまえに渡したい。昔、語り部から手渡されたものを、おまえに手渡すよ」ウツラはその壺をわたしの頭の中に入れた。……何週間か経ってウツラは死んだ。……お話を語るときわたしは別の人間になった。生き生きした。それからずっと語り続けている。(「語り部」)

わたしたちは首狩り族の末裔だったが、いまはインド政府が提供してくれる資金に頼っていた。わたしたちは平地人とは違っていた。彼らは……反政府分子がいないか見張ってもいた。現代生活が、伝統的な慣習や行動とぎこちなく共存していた。(「いけない本」)

【目次】

序 「本土」と「周辺」、「われわれ」と「よそ者」 ウルワシ・ブタリア
  知られざるインド北東部の素顔 木村真希子

ナガランド州からの文学作品

 丘に家が生えるところ エミセンラ・ジャミール
 語り部 エミセンラ・ジャミール
 四月の桜 イースタリン・キレ
 手紙 テムスラ・アオ
 母さんの娘 ニケヒェニュオ・メフォ
 赦す力 アヴィニュオ・キレ
 いけない本 ナローラ・チャンキジャ

アルチャナル・プラデーシュ州からの文学作品

 夜と私 ネリー・N・マンプーン
 消された炎 レキ・スンゴン
 森の精霊 スビ・タバ
 亡霊の歯科医 ミロ・アンカ
 闇に葬られし声の中で ポヌン・エリン・アング
 ザ・サミット――ティーネ・メナのインタビュー ママング・ダイ

ミゾラム州からの文学作品

 書くこと バビー・レミ
 まだ見ぬ肖像画 シンディ・ゾタンプイ・トゥラウ

マニプール州からの文学作品

 台所仕事 チョンタム・ジャミニ・デヴィ
 夫の子 ハオバム・サティヤバティ
 ツケの返済 スニータ・ニンゴンバム
 敗北 ニンゴンバム・スルマ
 真紅のうねり ネプラム・マヤ
 我が息子の写真 ニンゴンバム・サティヤバティ
 夜明けの大禍時 グリアルバム・ガナブリヤ
 女性の肌 ナタリディタ・ニントゥホンジャム

  インド北東部、記憶と記録 中村 唯

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