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文藝別冊 クリストファー・ノーラン 増補新版|河出書房新社
¥1,562
【内容】*版元サイトより 作家主義とメガヒットを両立させる稀有な映画監督クリストファー・ノーラン。最新作『オッペンハイマー』からデビュー作『フォロウィング』まで、その作品世界に迫る総特集。 【作品解題】謎解きノーラン 『オッペンハイマー』 ・中井圭(映画解説者)ノーランが提示した、ヒーローには救えない世界との対峙 ・大島育宙(芸人/映画・ドラマ評論)創造神の破壊と人間宣言 ・橋本幸士(理論物理学者)物理学者の表現 ・前嶋和弘(政治学者)映画『オッペンハイマー』の背景となる大激動の時代 『TENET テネット』 ・大寺眞輔(映画批評家)映画的価値の第四フェーズ 『TENET テネット』を映画 として如何に評価するか ・遠藤京子(ライター)人生を変える役には立たない時間逆行 ・松崎健夫(映画評論家)月を見て指を見ないクリストファー・ノーランの映画史観 『ダンケルク』 ・森直人(映画評論家)ハイコンセプトな「映画の時間」 『インターステラー』 ・添野知生(映画評論家)人類の滅亡より娘の成長に恐怖する父 『ダークナイト ライジング』 ・門間雄介(ライター)這い上がることを学ぶため 『インセプション』 ・小野寺系(映画評論家)ラストシーンで独楽は止まるか 『ダークナイト』 ・村山章(映画ライター)シカゴのモダニズム建築がもたらした現実主義 『プレステージ』 ・長谷川町蔵(文筆家)映画と原作を比べてわかるノーラン兄弟の鮮やかな手口 『バットマン ビギンズ』 ・杉山すぴ豊(アメキャラ系ライター)ノーランが作り上げた バットマンのみがヒー“ ロー という世界” 『インソムニア』 ・SYO(映画ライター)ミニマムな人数でマキシマムな物語を作る 『メメント』 ・渡邉大輔(批評家/映画史研究者)記憶喪失と中動態的サスペンス 『フォロウイング』 ・照沼健太(編集者/ライター/写真家)コッブとは何者なのか 【論考】ノーランから学ぶ ノーランの要素 ・大久保清朗(映画評論家)「夢の索引、あるいはクリストファー・ノーランの映画的時 間 『インセプション』『インターステラー』『ダンケルク』を中心に――」 ・町山智浩(映画評論家)「ノーランの図書館 迷宮のボルヘス」 ・入江哲朗(アメリカ思想史研究者/映画批評家)「クリストファー・ノーランとジェー ムズ・ボンド――ノーラン作品における007シリーズへのオマージュを読み解く」 【論考】ノーランの影響 ・宇野維正(映画・音楽ジャーナリスト)「クリストファー・ノーランとワーナー・ブラ ザーズ――二一世紀ハリウッドの光と闇」 ・戸田信子(映画音楽作曲家)「映画音響でノーランが見出そうとしている映画の未来」 ・種田陽平(美術監督)「大スクリーンの中の重力と浮遊感」 ・葦見川和哉(映画・映画音楽ライター)「ノーランが仕掛ける〝音楽〟のマジック~ ノーラン作品と映画音楽の関係性」 【論考】ノーランの哲学と科学 ・山崎詩郎(物理学者)「物理学で楽しむ『TENET テネット』の時間」 ・斎藤環(精神科医、批評家)「トラウマ・時間・エントロピー」 ・田崎英明(哲学者)「バットマンの政治理論?」 ・大口孝之(映像ジャーナリスト)「クリストファー・ノーランのこだわり~技術面から 見たノーランの特徴」 【同世代監督からみたノーラン】 ・佐藤信介(映画監督)「映画監督からみたノーラン・マジックのタネ」(インタ ビュー) ・荒木伸二(映画監督)「冒険者ノーラン」(エッセイ)
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ユリイカ2024年4月号 特集=山田太一 -1934-2023-|青土社
¥2,090
【内容】*版元サイトより テレビにドラマを作り出した、ドラマとは単にドラマチックなひとときの物語のことではない、何週、数ヶ月にわたってくり広げられる人間の劇、『岸辺のアルバム』『男たちの旅路』『獅子の時代』『想い出づくり。』『ふぞろいの林檎たち』…山田太一死去、テレビドラマの始まりにピリオドが打たれようとしている。その前に山田太一という大きな存在を手がかりに証言を拾い集め、少しずつ足取りをたどっていくことにしよう。『春の惑星』脚本初活字化。 *新選考委員による第29回中原中也賞発表 【目次】 特集*山田太一――1934-2023 ❖脚本再録 春の惑星 / 山田太一 解題=頭木弘樹 ❖インタビュー テレビドラマが若かった頃 / 国広富之 聞き手=編集部 ❖言葉を与える 言葉の力をくれた人 / 中島唱子 シネハンという二人旅 / 伊豫田静弘 ❖テレビドラマの記憶 「残ること」をめぐる葛藤のドラマ――山田太一と『岸辺のアルバム』 / 川﨑佳哉 山田太一とテレビのアンダーストーリー――『なつかしき海の歌』論 / 木原圭翔 吉岡司令補と鶴田浩二 / 井上義和 〝想い出〟としての女同士の絆 / 徐玉 ❖鼎談 山田太一の季節 / 岡室美奈子×頭木弘樹×長谷正人 ❖山田太一という道標 先生への手紙 / 丸山正樹 山田太一全作品インタビューの日々 / 市川知郷 ❖脚本を生きる シミュレーションとしての山田太一ドラマ / 長谷正人 旅する笠智衆――山田太一『ながらえば』『冬構え』『今朝の秋』をめぐって / 岡室美奈子 山田太一ドラマと脇役の肖像 / 濱田研吾 「ドラマの黄金時代」と三人の脚本家――倉本聰・向田邦子・山田太一、それぞれの位相 / 碓井広義 ❖在りし日のこと 不確かな記憶が、すっかり消えてしまわない内に / 森卓也 山田太一讃 / 梅本彪夫 ❖山田太一と映画の邂逅 山田太一と松竹大船撮影所、あるいは小津安二郎との距離 / 宮本明子 「木下惠介」という島と「山田太一」という船 / 戴周杰 複雑にもつれあう孤独と愛の結び目――『異人たち』(アンドリュー・ヘイ、二〇二三年)が捧げるバラード / 久保豊 ❖山田太一はつづく 山田太一ドラマの〈つづき〉の世界で / 清田麻衣子 遅れてきたファンとして。そして後進として / 金子鈴幸 ❖戯曲へ向かって 山田太一編『寺山修司からの手紙』を読む / 瀬崎圭二 篠田正浩作品にみる山田太一と寺山修司の敗者像 / 梅山いつき 山田太一と演劇の交点――木村光一と地人会を中心に / 後藤隆基 ❖書棚のなかの山田太一 山田太一の小説――「ファンタジー三部作」を中心に / 校條剛 「シナリオ文学」という冒険 / 刈谷政則 ❖山田太一を読む 山田太一の浅草――彼岸の場所として / 和田尚久 〈教師〉としての山田太一――啓蒙的脚本家の底流にあったもの / 花田史彦 老いのシナリオ――小説『空也上人がいた』をよむ / 田村美由紀 ❖山田太一の時代 山田太一主要作品解題 / 頭木弘樹 ❖忘れられぬ人々*30 故旧哀傷・小田切進 / 中村稔 ❖物語を食べる*37 怪物はささやき、物語の使徒になった / 赤坂憲雄 ❖詩 ガラスのお尻 他一篇 / 奥山紗英 ❖第29回中原中也賞発表 佐藤文香『渡す手』 受賞詩集より――渡す手 花筏 見える カニエ・ナハ 川上未映子 野崎有以 蜂飼耳 穂村弘 ❖今月の作品 秋葉政之 高橋実里 ZZ・倶舎那 まつりぺきん 木下太尾 / 選=井坂洋子 ❖われ発見せり 場所の履歴を覚えている / サトウアヤコ 表紙・目次・扉=北岡誠吾 表紙・特集扉写真=石坂拓郎
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ビル・エヴァンス 孤高のジャズ・ピアニスト|河出書房新社
¥2,420
河出書房新社 【内容】*版元サイトより 旧版の『文藝別冊 ビル・エヴァンス〈増補決定版〉』を単行本版として再刊行。リーダー作完全CDディスコグラフィーは、その後発売された16作を追加して全144タイトルに。