-
50歳からの読書案内 | 中央公論新社
¥1,650
中央公論新社 【内容】*版元サイトより 50歳は「人生100年時代」の折り返し地点。 大きな節目を迎え、後半戦をどう生きるか考えるとき、ヒントとなり支えにもなる本とは。 各界の著名人が50歳以降も読み続け、読み返す座右の書50冊を紹介。 絵本から古今東西の古典まで、人生経験に裏打ちされた大人のための読書エッセイ集。
-
休むヒント。
¥1,430
編:群像編集部 / 講談社 【内容】*版元サイトより 休みなよ、って言われても。 ・休日、何もしてないのに気づいたら夕方になっている。 ・お休みなのに、つい仕事のメールをチェックしてしまう。 ・折角の休みだからと、逆に予定を詰め込み過ぎてしまう。 ・全然休めた気がしないまま、月曜の朝を迎えてしまう。 ・「休みの日って何してるの?」と聞かれるのが怖い。 ――ひとつでも当てはまってしまったあなた、必読です!! 働き方改革時代、ワークライフ「アン」バランスなあなたに贈る、休み方の処方箋(エッセイ・アンソロジー)! 覗いてみません? あの人たちの、休み方。 (執筆者一覧・50音順) 麻布競馬場、伊沢拓司、石井ゆかり、石田夏穂、岡本 仁、角田光代、角幡唯介、くどうれいん、古賀及子、小西康陽、斉藤壮馬、酒井順子、酒寄希望、向坂くじら、佐藤良成、杉本裕孝、高橋久美子、滝口悠生、武田砂鉄、竹田ダニエル、つづ井、年森 瑛、永井玲衣、蓮實重彦、平松洋子、藤代 泉、古川日出男、星野博美、堀江 栞、益田ミリ、宮内悠介、宮田愛萌、吉田篤弘
-
台所の相談室|飛田和緒|KADOKAWA
¥1,870
著者:飛田和緒 / KADOKAWA 【内容】*版元サイトより 喜びのタネまき新聞(ダスキン刊)の大好評連載「台所の相談室」が1冊に! 「お正月のお餅が余ったらどう食べたらいい?」「母の日のおすすめメニューは?」 「海藻をもっとたくさん食べたいですが、どんなレシピがある?」…などなど、日々の台所にまつわる疑問、質問に、料理家の飛田和緒さんがレシピ&エッセイで回答しています。
-
こんだあきこの わたしの偏愛遺跡旅|譽田亜紀子|新泉社
¥1,980
著者:譽田亜紀子 / 新泉社 【内容】*版元サイトより 土偶と考古学をこよなく愛する著者が、独自の目線で遺跡をめぐる。 遺跡に立ち、出土品を見て、気がついたことや感じたことを手がかりに妄想するのは、かつてそこに暮らした“彼ら”の姿。 城跡で見たおにぎりの意味、日本にもある!ストーンサークル、どうしてもここにお墓をつくりたかった理由、海に漕ぎ出す人間の胆力、きらびやかなアクセサリーに秘められたドラマ、貝塚の臭いはアイデンティティ… 愛とユーモアと妄想たっぷりに遺跡の魅力を綴ったエッセイ集。
-
正解のない雑談 言葉にできないモヤモヤとの付き合い方|大平一枝|KADOKAWA
¥1,870
著者:大平一枝 / KADOKAWA 【内容】*版元サイトより 寂しさや切なさも悪いものじゃない。「モヤモヤ」と折り合いをつけるヒント 石井ゆかり、ヨシタケシンスケ、三國万里子、飛田和緒ほか13人が明かす、言葉にできないモヤモヤとの付き合い方とは? 作家・エッセイストの大平一枝さんが、世代も生業も違う多様な人生を取材した、対談形式のエッセイ。 漠然とした不安や迷いを感じるとき、自分を肯定できないとき。結論も正解もない対話のなかに、気持ちが軽くなる言葉が見つかります。
-
つながる読書 ─10代に推したいこの一冊 | 小池陽慈|筑摩書房
¥1,078
SOLD OUT
編:小池陽慈 / 筑摩書房 【内容】*版元サイトより SNSでつながった読み書きのプロたちが、十代に読んでほしい一冊を紹介しあう。人それぞれの思いが、言葉に乗り織りなされていく。君も本で他者とつながろう!
-
作家とけもの | 野村麻里|平凡社
¥2,200
編者:野村麻里 / 平凡社 【内容】*版元サイトより 人と動物の間で重ねられてきた愛憎相半ばする魂の交歓や、剥き出しの命との対決を、作家の視線から物語った随想アンソロジー。
-
夏葉社日記 | 秋峰善 | 秋月圓
¥1,650
SOLD OUT
著者:秋峰善 / 秋月圓 / 文庫 上製本ハードカバー(カバー・帯なし)200ページ 【内容】*版元サイトより 「師匠への長い長いラブレター」 出版社2社から「戦力外通告」を受けたぼくには行き場がなかった。 藁にもすがる思いで、夏葉社に電話をかけ、手紙を書いた。 幸運なことに、憧れのひとり出版社・夏葉社で約1年間、代表の島田潤一郎さんと働くことになる。 そんな宝物の日々をここに綴る。 第2の青春、再生の物語。
-
虎のたましい人魚の涙 | くどうれいん | 講談社
¥682
SOLD OUT
著者:くどうれいん / 講談社 【内容】*版元サイトより 『うたうおばけ』『桃を煮るひと』 最注目の著者による、名エッセイ集! 八月の木曜日、朝八時半すぎ。 わたしは通勤中に、琥珀のピアスを衝動買いした――。 いま、いまが、いまじゃなくなるなら、 いまのわたしが、いまのわたしで、いまを書く。 会社員と作家の両立。 書くこと、働くこと。 そして、独立。 へとへとの夜にじんわり心にしみる23編のエッセイ集。 【文庫版あとがき収録】
-
速く、ぐりこ!もっと速く! | 早乙女ぐりこ | 百万年書房
¥1,980
SOLD OUT
著者:早乙女ぐりこ / 出版社:百万年書房 *通常版となります。サインと特典はついておりません。 【内容】*版元サイトより 自己中心的な性格で、誰かのためにがんばることができなかった私も、書き続けたらこの世に何かを残すことができるだろうか。(本文より) 暮らしレーベル第6弾。 ひとりじゃできないこと。それはセックスなんかじゃなくて、もっともっと私の存在の根幹にかかわること。 【目次】 持続可能な生活と執筆 てこでも動かない 禁欲と強欲 欠陥品のまま 私が悲しいのは Everything ok for you 恋の遺影(Re Edit) 名前をつけてくれ ハローグッバイ 「普通」のおにぎり いなくならないで 人生、全部 あとがき 【著者略歴】 ・早乙女ぐりこ (サオトメ グリコ) 日記とエッセイを書く人。一九八七年、東京都生まれ。『東京一人酒日記』などの自主製作本を発行しており、本書が商業出版デビュー作となる。
-
プレゼントでできている | 矢部太郎 | 新潮社
¥1,210
著者:矢部太郎 / 新潮社 【内容】*版元サイトより 僕はよく、ものをもらう。モンゴルの絨毯、鹿の角、大家さんの柚子、あの人の言葉……。もらったものは買ったものより捨てにくいし、何かをもらうと何かをお返ししたくなる。なぜだろう? もう会えない誰かや目に見えない何かとも、“プレゼント”でつながれる――。『ぼくのお父さん』『マンガ ぼけ日和』の矢部太郎が贈る、新作コミック。
-
今日の人生3 いつもの場所で | 益田ミリ | ミシマ社
¥1,760
SOLD OUT
著者:益田ミリ / ミシマ社 【内容】*版元サイトより 大人気シリーズ、待望の第3弾、刊行決定!!! 人生には、何もしなくて いい時がある。 ぼんやりしないほうが もったいない。 私たちが日々生きていることの証しが詰まった、宝箱のような一冊。 ◎盛岡旅2022 冬、小説「念のため」、楽しい仕掛けもあり!
-
【サイン本】岡崎武志『昨日も今日も古本さんぽ 2015-2022』(書肆盛林堂)
¥3,000
著者:岡崎武志 / 出版社:書肆盛林堂 / 仕様:A5判並製 392ページ / カバーデザイン:小山力也(乾坤グラフィック) *岡崎武志さんのサイン入り。イラストの種類は選べません。 【内容】*版元サイトより 『気まぐれ古書店紀行』『気まぐれ古本さんぽ』に続く、岡崎武志《古本屋探訪記》第3弾。 毎月未踏の古本屋に足を運び、新しい古本屋の誕生に歓喜し、時には老舗古書店の閉店の報にショックを受けながらも、古本屋探訪は今日も続く。 『日本古書通信』の連載8年間をまとめた古本屋探訪ルポの集大成。
-
脳のお休み|蟹の親子|百万年書房
¥1,980
著者:蟹の親子 / 出版社:百万年書房 【内容】*版元サイトより 暮らしレーベル、第5弾。 ——高い金払って大学行かせてもフリーターか。くその役にも立たないな。 身体の障害だったら障害者って分かってもらいやすくていいよね、と言うのを黙って聞いていたことがある。そういう声を聞くたびに、人間の想像力が争いを解決してくれることなんてあるのだろうかと思った。現に、私はその声に憤る。私はあなたじゃない。(本文より) ひとりなのに親子だという。足は多いが横にしか進めない。そんな奇妙な名を持つ書き手は、自分の体が過ごしてきた時間を気重たげに行き来する。文章を書くことはどうしたって誰かが生きた時間の肯定になることをこの本の文章は教えてくれる。湖底に潜むような、重くて鈍い、けれども確かな希望。ーー滝口悠生(小説家) 【著者略歴】 蟹の親子(かにのおやこ) 1991年生まれ。日本大学芸術学部卒。 事務員や書店員を経て、東京・下北沢にある「日記屋 月日」初代店長となる。現在もスタッフとして働き、日記や、思い出すことそのものについて日々考えている。 本書が商業出版デビュー作となり、自主制作本に『にき』『浜へ行く』がある。
-
山と言葉のあいだ|ベルリブロ
¥2,860
著者:石川美子 / ベルリブロ 【内容】*版元サイトより 山を見つめ人と本を見つめる書き下ろしエッセイ集。 パリ、アヴィニョン、シャモニー、グルノーブル、などの場所。 ラスキン、デュマ、スタンダール、永井荷風、幸田文、須賀敦子、などの文章。 深い外国体験と東西文学の素養に裏打ちされ、ゆくりなく想起される過去の風景や言葉をきっかけに、人生の美しさと哀しみが綴られる。 読み返すたびに静かな感動と新しい発見がある十一の物語。
-
鬱の本|点滅社
¥1,980
点滅社 【内容】*版元サイトより 本が読めないときに。 鬱のときに読んだ本。憂鬱になると思い出す本。まるで鬱のような本。 84人の「鬱」と「本」をめぐるエッセイ集。本が読めないときに。 (夏葉社さまの『冬の本』にインスパイアされ製作した作品です) この本は、「毎日を憂鬱に生きている人に寄り添いたい」という気持ちからつくりました。どこからめくってもよくて、一編が1000文字程度、さらにテーマが「鬱」ならば、読んでいる数分の間だけでも、ほんのちょっと心が落ち着く本になるのではいかと思いました。 病気のうつに限らず、日常にある憂鬱、思春期の頃の鬱屈など、様々な「鬱」のかたちを84名の方に取り上げてもらっています。 「鬱」と「本」をくっつけたのは、本の力を信じているからです。1冊の本として『鬱の本』を楽しんでいただくとともに、無数にある「鬱の本」を知るきっかけになれば、生きることが少し楽になるかもしれないという思いがあります。 この本が、あなたにとっての小さなお守りになれば、こんなにうれしいことはありません。あなたの生活がうまくいきますように。 【執筆者一覧】 青木真兵 青木海青子 安達茉莉子 荒木健太 飯島誠 池田彩乃 石井あらた 市村柚芽 海猫沢めろん 大谷崇 大塚久生 大槻ケンヂ 大橋裕之 大原扁理 荻原魚雷 落合加依子 柿木将平 頭木弘樹 梶本時代 勝山実 上篠翔 切通理作 こだま 小見山転子 ゴム製のユウヤ 佐々木健太郎 笹田峻彰 佐藤友哉 左藤玲朗 篠田里香 柴野琳々子 島田潤一郎 下川リヲ 菅原海春 杉作J太郎 鈴木太一 髙橋麻也 髙橋涼馬 高村友也 瀧波ユカリ 滝本竜彦 タダジュン 谷川俊太郎 丹治史彦 第二灯台守 輝輔 展翅零 トナカイ 鳥羽和久 友川カズキ 友部正人 豊田道倫 鳥さんの瞼 中山亜弓 永井祐 七野ワビせん 西崎憲 野口理恵 初谷むい 東直子 姫乃たま 緋山重 平野拓也 Pippo pha ふぉにまる 古宮大志 増田みず子 枡野浩一 町田康 マツ 松下育男 miku maeda みささぎ 水落利亜 水野しず 無 森千咲 森野花菜 山﨑裕史 山崎ナオコーラ 山下賢二 屋良朝哉 湯島はじめ
-
古本屋 タンポポのあけくれ|片岡千歳|夏葉社
¥2,860
著:片岡千歳 / 夏葉社 【内容】*版元サイトより 高知市で詩を愛する夫婦がはじめた小さな古書店「タンポポ書店」。その愛おしい日々を綴った随筆集を約20年ぶりに復刊。新たに「詩のことなど」「昨今古本屋事情」を増補。
-
恋できみが死なない理由|最果タヒ|河出書房新社
¥1,430
著:最果タヒ / 河出書房新社 【内容】*版元サイトより 「あなたの今の一瞬に向けてだけ、好きだと言えるのが、その刹那な奇跡的な断言が、私にとっての愛情です」(本文より)――最果タヒが贈る、最高に自由でリリカルな最新エッセイ集!
-
左川ちか モダニズム詩の明星|河出書房新社
¥2,200
責任編集:川村 湊 , 島田 龍 / 河出書房新社 【内容】*版元サイトより いま熱い注目を浴びる夭折の天才詩人・左川ちか。その出自や時代を検証しつつ、鮮烈な魅力の起源と未来をさぐる待望の一冊。対談=井坂洋子+松浦寿輝、寄稿=堀江敏幸、柴田元幸、他
-
味つけはせんでええんです|土井善晴|ミシマ社
¥1,760
土井善晴 / ミシマ社 【内容】*版元サイトより 「なにもしない」料理が、地球と私とあなたを救う。 AIの発達、環境危機、経済至上主義… 基準なき時代をどう生きるか?人間とは、自由とは、幸せとは。「料理」を入り口に考察した壮大な著! 土井節炸裂、一生ものの雑文集。 『ちゃぶ台』の名物連載、ついに書籍化。 レシピとは人の物語から生まれたお料理のメモ。他人のレシピは他人の人生から生まれたもの。でも本来、料理は自分の人生から生まれてくるものです。それがあなたの料理です。つたなくっても、自信がなくっても、私はいいと思います。「味つけせんでええ」というのは、それを大切にすることだと思っているのです。 一生懸命お料理すればそこにあなたがいるのです。お料理するあなたが、あなたを守ってくれるのです。――「まえがき」より ※扉のカラー写真は初版限定です。増刷以降は写真を変更する予定です。
-
はやにえ日記|糸川乃衣
¥800
SOLD OUT
【内容】*本文より引用 はやにえを探して川原をうろつき、 みつけたものや考えたことを書きとめる。 ふたつの冬とそのあいだの季節の、覚え書き。
-
鍵のかかった文芸誌
¥4,500
SOLD OUT
【内容】*版元サイトより ゴーストライター、タレント、詩人、ゲームシナリオ作家、そして物流業社の職員。 多様な今を生きる人たちに、あけすけに拡散させるには繊細すぎるけれど、隠しておくには勿体ない、とっておきの小説や詩、漫画を寄せてもらい、鉄の鍵で閉じて本にしました。 【収録作品・寄稿者】 巻頭詩 黒川隆介 小説 『ロンドンペンギン』 神西亜樹 『アイドルの教育係』 森 旭彦 『謝るな』 関口 舞 漫画 『グッバイ・ローション』 ザ・花実 インタビュー 『なんでもない人』 田栗範昭 54歳 装丁 o-flat inc. 印刷 藤原印刷株式会社 製本 株式会社望月製本所 編集・発行 菊池拓哉 【装丁について】 本の中央を貫く鍵穴に、特注で制作したスズ合金の鍵を差し込むことで、外の世界から隔絶された物語の世界を表現しました。本を開く際には、鍵をくるりと回すと引き抜くことができ、外した鍵はスピンに巻き付ければ栞として機能します。 また、本文用紙には、収録されている作品ごとに異なる紙を使用。本文の文字組み、フォント、級数も、各作品で変化をつけ、物語の世界に最も適したデザインを追求しました。 本の背部分には、寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれる、普段は製本の過程で見えない部分に使用されることの多いメッシュ状の布を使用し、製本後に一冊ずつ、職人がタイトルをシルクスクリーンで手刷りしています。 出自も作風も思想も異なる作家たちの紡ぐ物語が、それぞれ独立したレイアウトと紙によって具現化された文芸誌。 その雑多でバラバラな世界を貫き、束ねるのが、一本の鍵とひとつの鍵穴です。 【なぜ、鍵なのか。(本書編集後記より抜粋)】 満たされない心を言葉に変えて、世界に晒すことで安心したい私。 世間にそぐう自分であり続けるために自らを制御し、演じ続ける私。 昨日の正解が今日の不正解になるかもしれないこの世界に心もとなさを感じながら、かりそめの正解にしがみつくしかない私。 SNSによって言葉の拡散性が増し、隠れることよりも見つかることのほうが良しとされがちな現代にあって、私たちがありのままの私たちであり続ける余地は、思いのほか残されていないような気がします。 見知らぬ誰かから褒めてもらうことが明日の活力となることに気づいてしまった私たちは、いつからか自分を偽ってでも世界にコミットすることに慣れ切ってしまったのかもしれません。 それは、物語を紡ぎ、表現する小説家や漫画家、あるいはデザイナー、編集者も同様です。 だから私たちは、無制限に拡散するSNSとは対極に位置する箱として、紙の本を選びました。 世界におもねることなく、誰の目に支配されることもなく、私たちが「よい」と頷き合える物語と言葉だけを編み込んで、一冊の本に綴じることにしました。 この本に「鍵」をかけたのも、そんな私たちを取り巻く現状に対するささやかな抵抗と矛盾のためです。 ここに閉じ込めた物語をできれば多くの人に読んでもらいたいという欲求と、わからない人には永遠に届かなくたってかまわないという意地。そんな相反する衝動に突き動かされた私たちにとっては、「鍵を開けて・読む」というわずかばかりの障壁を乗り超えてくれるくらいの読者がちょうどいい。 そんなことを考えました。 ただひたすらに拡散と膨張を繰り返す外の世界とは一線を画した、閉じられた世界。その理想の世界を鍵という障壁によって実現したかったのです。 「鍵をかけて大切にしまっておきたい物語を書いてください」というお題のもとに、小説家と漫画家、そして詩人が、力を尽くした言葉を紡ぎました。ぜひ、鍵を開けて、とっておきの物語をご堪能下さい。
-
これはわたしの物語 橙書店の本棚から|田尻久子|西日本新聞社
¥1,925
SOLD OUT
著:田尻久子 / 西日本新聞社 / 装丁・装画・本文デザイン:鈴木千佳子 【内容】*版元サイトより 熊本で小さな本屋兼喫茶店を営んでいる。 珈琲をいれ、お客さんに本をすすめる。 そして時折、新聞や雑誌に書評を書く。 店での会話も書評もやっていることは変わらない。 さて今晩も、読んでくれる人を思い浮かべて原稿書きだ――。 熊本の「橙書店」店主、田尻久子氏による初めての書評エッセイ集。 西日本新聞書評連載など新聞・雑誌書評(72篇)のほか、本と本屋をめぐるエッセイ(雑誌掲載文、書き下ろしエッセイ・読書日記など12篇)を併せて収録。 エッセイでは、10代の頃の読書、記憶の本棚、「年を重ねた者は若い人たちへ何かしらの義務がある」と50歳を過ぎて気づかせてくれた熊本の大先輩の言葉などを綴る。 出会った本を自らの糧として読み、思いをわかちあえる誰かへと手わたす。本屋店主の日々の営みから立ち上がる体験的書評エッセイ集。
-
本の読める場所を求めて|阿久津隆|朝日出版社
¥1,980
SOLD OUT
編:阿久津隆 / 朝日出版社 【内容】*版元サイトより 本を、読む。こんなシンプルなことが、どうして放っておかれているのか。 「書を携えて、街に出る。人が人といてひとりになるためには こんなすったもんだが必要なんですね」 ――片桐はいり(俳優) 本はあっても、読む場所がない! 家でもカフェでも図書館でも……ゆっくり読めない。街をさまよう。 だから、「今日はがっつり本を読んじゃうぞ~」と思う人たちが 心ゆくまで「本の読める」店、「fuzkue(フヅクエ)」をつくった。 本と、光さえあればできるはずのものが、どうしてこんなに難しいんだろう? 心置きなく、気兼ねなく本を読むためには、なにが必要なんだろう? なぜか語られてこなかった「読む」「場所」をめぐって、 ストラグルし、考えぬいた先に見えてきたものとは? 大部の『読書の日記』に綴る読書の喜びで人を驚かせた著者が、 ユーモアを織り交ぜた文体で小説のように書き記す。 「読書」を突き抜けて、「場づくり」「孤独」「文化」「公共」まで眼差す。 ――きれいごとをちゃんと欲望しよう。 「もし映画館がなくて、小さな画面としょぼい音響でしか映画を観ることができなかったら。もしスキー場がなくて、野山を一歩一歩自分で登ってでしか滑ることができなかったら。もしスケートパークがなくて、注意されたり迷惑顔をされたりするリスクを常に抱えながらしか遊ぶことができなかったら。心置きなく没頭できる場所を抜きに、それぞれの文化の裾野は、今のような広さにはなっていないはずだ。 〔…〕だから読書にも、そういう場所があったほうがいい」(本文より)