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ユリイカ2024年8月号 特集=ポール・オースター -1947-2024- | 青土社
¥1,870
出版社:青土社 / 表紙・目次・扉:北岡誠吾 / 表紙写真=2007年10月11日、パリにて。映画監督作『マーティン・フロストの内なる生』の上映に際して(Photo by STEPHANE DE SAKUTIN)AFP/アフロ 【内容】*版元サイトより ポール・オースター追悼 文学が世界文学に遷移していく時代にオースターはどのような位置をもち、そこにはなにが尽きていたのか、『孤独の発明』からニューヨーク三部作、『ムーン・パレス』、『偶然の音楽』、あるいは『幻影の書』、そして『4 3 2 1』へ……証言は交錯し、作品は残される。知られざる作品をいまふたたび馴染みの風景とするために。追悼とはそれを取り戻すための哀惜と反抗である。 *** 特集*ポール・オースター――1947-2024 ❖翻訳 ローレル&ハーディに人生を救われた――『4 3 2 1』より / ポール・オースター 訳=柴田元幸 ❖対談 オースターを/とともに読む / 柴田元幸 藤井光 ❖作家との邂逅 内面の旅に魅せられて / 白井晃 矛盾する僕のお守り / タダジュン ❖アメリカからの旅 ポール・オースターの思い出とアメリカにおける彼の著作の評判について少々 / ジャスティン・ジャメール 訳=秋草俊一郎 間違い電話じゃなかった / 吉田恭子 空白期間の神話から二一世紀の段階的物語へ――ポール・オースターと歩く現代アメリカ / 矢倉喬士 「翻訳」の発明――柴田元幸のポール・オースター訳をめぐって / 邵丹 ❖作られたお話 初訳者の栄光と困惑 / 郷原宏 シンクロニシティ、あるいはご都合主義の復権 / 菱岡憲司 ❖憑在的な声 探偵になりきれなかった男たち――ポール・オースターと(ハードボイルド)探偵小説 / 井上博之 ガラスの手荷物――シリ・ハストヴェットとともに『最後の物たちの国で』声を聞く / 上田麻由子 幽霊たちへの責任――ポール・オースターにおける災厄の表象 / 髙村峰生 ボディーズ・アンリミテッド――オースター作品における肉体考 / 小澤英実 ❖場所が訪れる 点、線、面 / 畔柳和代 オースターの「必然」 / 姜湖宙 ❖詩と物語、あるいは言葉 混乱と残忍に抗して――ポール・オースターの詩 / 飯野友幸 偶然の技法――ポール・オースターの詩人から小説家への移行期について / 佐藤直子 寂しさの発明――オースターとメルヴィル / 古井義昭 神託の夜と再話の倫理 / 大宮勘一郎 ❖文章を追いかけて ベケットが結んだポールとジョンの友情 / くぼたのぞみ オースターと野球と、逃げる犬 / 高山羽根子 ❖オースターと―― 孤独の発見 / 鈴木創士 ポール・オースターとパウル・ツェラン――ゴッホを通して二人を架橋する / 関口裕昭 「失われた原稿」と「失われた対話」――ポール・オースターとピエール・クラストルをめぐって / 酒井隆史 稀代のストーリーテラーが映画に注いだ情熱の行方 / 上原輝樹 ❖事の始まり ポール・オースター全小説解題 / 下條恵子 ❖忘れられぬ人々*34 故旧哀傷・松尾和子 / 中村稔 ❖物語を食べる*41 かーいぶつ、だーれだ、という声(上) / 赤坂憲雄 ❖詩 あのこと・のと・なりで / 川上雨季 ❖今月の作品 湖中千絵・蓮野健二・栫伸太郎・禾アキラ・岡村梨枝子 / 選=井坂洋子 ❖われ発見せり その〜…あいだになる、そのあいだに / 外島貴幸
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吟醸掌篇 vol.5 ~女性作家ミステリ号~
¥1,320
吟醸掌篇 vol.5 / けいこう舎 【内容】*版元サイトより 「上質で面白い、短篇小説の商業文芸誌を作りたい! 」と創刊された『吟醸掌篇』の(やっと)第5号。今回は女性作家ミステリ号。新作短篇4本に、翻訳1本、秀逸な読書案内に作家紹介とコラムも充実しています! 【表紙】 装幀・装画:山崎まどか (「ミス・ニャープル」。モデルは、キャッツ・ミャウ・ブックスの初代店員、読太さん) 【コラム】《ミステリと女性作家》 ・空知たゆたさ「(わたしの愛する短篇作家⑤)エリサベス・ボウエン─事件と生活の共犯性」 ・杉山志保 「銀輪の音 凛々と響かせよ ミステリの妖精(エルフ;)仁木悦子よ!」 ・頭木弘樹 「理想のミステリとしたシャーリー・ジャクスン」 【コラム】 《女性作家のミステリ わたしの短篇ベスト3》 ・寺田和代「凡人の内なる悪や恐怖をあぶり出す不穏な心理劇」(P・ハイスミス、R・レンデル、ローリー・リン・ドラモンド) ・うた「女性がミステリーを語るとき何が起こるか」(アガサ・クリスティ、ミネット・ウォルターズ、ローリー・リン・ドラモンド、カリン・スローター、パトリシア・コーンウェル) ・伊東晶子「変わり続ける女性探偵たち──激辛はイヤ、でも生ぬるいのもちょっとね」(キャサリン・ルイーザ・パーキス、アマンダ・クロス、B・K・スティーブンス) 【翻訳】 ・レベッカ・ハーディング・デイヴィス / (訳)まえだようこ「船長の話」(画・八木橋幸子) 【創作】 ・小沢真理子「黒の方法」(画・小春あや) ・村木美涼「eフィーバー」(画・とどろきみゆき) ・浅野里沙子「見えざる影」(画・三堂懐古) ・栗林佐知「ばあちゃんは見ている」(画・小春あや)
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徳島文學 第六号 2023 Volume6
¥1,650
徳島から発信、自由で新しい文芸誌のカタチ。 イラスト/吉村萬壱。 巻頭俳句「あたたかき短調」野口る理、批評エッセイ「孔子の叡知」若松英輔、小説「あまねく白く」中川マルカ、「金色のスープ」髙田友季子、「夏が暮れる」久保訓子、散文「あいつらには文学と呼ばせておけ」大滝瓶太。 第五回徳島新聞 阿波しらさぎ文学賞 徳島新聞賞「眺め」鎌田航、「湿り」うっかり。 短歌「なにが悪い」田丸まひる、「笛の音または声」紀野恵、俳句「炎天の道」涼野海音、「柿サラダ」うっかり。 小説「夢の国へようこそ」田中さるまる、「白鳥ミュージアム」なかむらあゆみ。 第一回四国大学 瀬戸内寂聴青春エッセイコンクール「境目」。 エッセイ「雲井」鉄線、「いつか記憶の泥にしずむ。」阿瀬みち。 第三回四国大学 富士正晴全国高校生文学賞「筑前煮の魔法」他。
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徳島文學 第五号 2022 Volume5
¥1,650
徳島から発信、自由で新しい文芸誌のカタチ。 巻頭俳句「まぶしめば」大高翔、俳句「しろがね」星野いのり、「夏来る」涼野海音、「レッドゾーン」うっかり。 小説「呼吸」ハニロウ赤羽、「夜の波」久保訓子、「足音」冨士野賢太、「ゼリーのようなくらげ」髙田友季子、「こUいん」蕪木Q平。 第四回「阿波しらさぎ文学賞」受賞作「空気」なかむらあゆみ、徳島新聞賞「にぎやかな村」宮月中、徳島文学協会賞「移動する祝祭日」茜あゆむ。 第二回四国大学富士正晴全国高校生文学賞「■■■【わく-ごっ-く】。 短歌「もう少しだけここにいる」田丸まひる、「明年花」紀野恵他。
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徳島文學 第四号 2021 Volume4
¥1,650
徳島から発信、自由で新しい文芸誌のカタチ。 コロナ禍で経営難になった夫のマッサージ店のビラのポスティングを始めた主人公が15年ぶりに訪れたのは、元カレの住まいがあった思い出の町、彼女によみがえるにがい思い出とは、角田光代最新傑作小説「渦中」。 宮月中「蘭」、佐川恭一「受験王死す」、大滝瓶太「ギフト」。 第三回「阿波しらさぎ文学賞」受賞作「あまいがきらい!」蕪木Q平、徳島新聞賞「檻」なかむらあゆみ、徳島文学協会賞「去年の桜」三浦みなみ。 第一回四国大学富士正晴高校生文学賞大賞「ほうじょうや」吉原幸歩。 巻頭短歌「恋歌」紀野恵、短歌「夜明けは冷たいのがちょうどいい」田丸まひる、俳句「草笛」涼野海音、「珈琲」うっかり。 小説「サバイバル美容室」北澤佑紀、「古狸」山本渚、「枯野」久保訓子、「岬物語アリランを歌う女」北迫薫、「マリー・アントワネットのお茶会」菊野啓、「武者顔の女」門倉ミミ他。
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徳島文學 第三号 2020 Volume3
¥1,650
徳島から発信、自由で新しい文芸誌のカタチ。 疫病が蔓延する世界で肉欲に溺れる素性も知れぬ男女たち、狂気か悪夢か、はたまた現実の写し鏡か、吉村萬壱の新たな傑作「ゼクレータ」。 「症候群」大滝瓶太 、「月の船」久保訓子、「カササギの橋」山本渚。 第二回「阿波しらさぎ文学賞」受賞作「踊る阿呆」佐川恭一、徳島新聞賞「胸をつらぬく」桐本千春、徳島文学協会賞「いらっしゃいマンション」宮月中。 第十回全国高校生文学賞「本当のこと」佐々木晴。 巻頭俳句「草の花」涼野海音、短歌「夕陽をすくいあげて」田丸まひる、俳句「肉の部分」原英。 評論「肉体の復活─北條民雄論」奴田原智明他
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徳島文學 第二号 2019 Volume2
¥1,650
徳島から発信、自由で新しい文芸誌のカタチ。 芥川賞作家の青来有一、藤野可織、小山田浩子、歌人の田丸まひる、俳人の涼野海音ら多彩な執筆陣。 地方文学の概念を変える新たな文芸誌、待望の第二号刊行。 【目次】 巻頭短歌 「朝焼けが生まれるのなら」 田丸まひる 小説 「この惑星の悲劇」 青来有一 「鍵」藤野可織 「おおかみいぬ」小山田浩子 「知らない生き物」 髙田友季子 「むじな」久保訓子 「プロテイン」 菊野啓 「刺股」 宮内鉄家 「赤い犬」 佐々木義登 俳句 「信長忌」 涼野海音 「野末」 原英 「冬桜」 魚井遊羽 短歌 「参道 」永田愛 エッセイ 「神様」 武田穂佳 「自分の言葉を探す旅」 冨士野賢太 「飛梅」 藤代淑子 「生きて、死ぬ言葉」 サトウユウト 「キウイ」 鉄線 「パジャマ・ラバーズ」 濱口佳子 書評 「向こう側」への入り口 吉村萬壱 『前世は兎』 計盛達也 仮面をつけた発信者たち 鴻池留衣 『ナイス・エイジ』 冨士野賢太
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徳島文學 創刊号 2018 Volume1
¥1,650
徳島文学協会による、これまでにない文芸誌「徳島文學」。 芥川賞作家の吉村萬壱、玄月、批評家・詩人の若松英輔、歌人の武田穂佳らが執筆。 同人誌の枠を超えた新しい地方発の文芸雑誌が創刊。