-
ユリイカ 2025年1月号 特集=ハン・ガン -傷を照らし、回復を導く灯……ノーベル文学賞受賞記念-
¥1,760
SOLD OUT
2024年ノーベル文学賞受賞記念 傷をつくるのも癒すのも同じ人間であるということを、 ハン・ガンは果てしないスペクトラムとして物語の中に描き出す。『菜食主義者』『少年が来る』『すべての、白いものたちの』『別れを告げない』……数々の名作によって導き出されてきた他者への愛が、惨たらしい暴力の中にある人間の生の儚さを照らす灯として、いま世界中で必要とされている。ハン・ガンの苛烈なまでに静謐な作品風景に迫り、さまざまな痛みと回復の過程を見つめる。 特集*ハン・ガン――傷を照らし、回復を導く灯…ノーベル文学賞受賞記念 ❖インタビュー 心臓の実、小さな炎が生み出す言葉 / ハン・ガン 訳=柳美佐 ❖回復への導き もう「白いもの」ではないあなたに、「しなないで」と祈ること――ハン・ガン『すべての、白いものたちの』 / 菊間晴子 傷と回復について――ハン・ガン「回復する人間」 / 岩川ありさ 不可視の光、雪の声――ギリシャ語の時間について / 髙山花子 ❖わたしとハン・ガン 理想は、ハン・ガンのように / 温又柔 アンソロジーのなかのハン・ガン / 頭木弘樹 ❖対談 傷の痛さ、雪の白さ / 斎藤真理子×宮地尚子 ❖韓国文学の扉 ハン・ガンワールドを日本語圏でも存分に味わってもらうために / 金承福 ハン・ガンと今日の韓国文学――苦痛と悲しみに対する思索 / きむふな ❖残響を痛む 腐肉の愛しさ――『少年が来る』『別れを告げない』 / 佐藤泉 ハン・ガン、歴史の証言と沈黙を描く作家 / 江南亜美子 宴の終わりに抗う――『少年が来る』と『別れを告げない』光州民主化運動と四・三をめぐる歴史の逆説 / 真鍋祐子 物語の鳥――歴史の身体を超えて / 須藤輝彦 ❖死者とともに生きる 暗がりに差し込む一筋の光 / 井手俊作 島々の祈り / 石井美保 ❖詩 白いごはん / 小野絵里華 ❖かすかに聴こえる そっと静かに、けれど強く思い続ける人 / 古川綾子 人は歌うときこどもになる / 寺尾紗穂 ❖身体のあわい 潰えた希望から芽吹くもの / 山家悠平 夢から醒めるとき――『菜食主義者』 / 今村純子 舌が溶け、唇をほどく――詩集『引き出しに夕方をしまっておいた』より / 森山惠 ❖「受賞」に際して ハン・ガンのノーベル文学賞受賞を考える二つの視点 / 崔誠姫 辺境に詩する声――キム・ヘスンとハン・ガン / 吉川凪 傷みの記憶を共にする――ロシア語圏のハン・ガン / 奈倉有里 ❖現代韓国の地平から 黄晳暎からハン・ガンまで――文学作品の当事者性と私たちの〈いま・ここ〉 / 渡辺直紀 「歴史的トラウマ」と文学――韓国でハン・ガンはどう読まれてきたか / 金ヨンロン ❖資料 ハン・ガン全著作解題 / udtt book club ❖忘れられぬ人々*39 故旧哀傷・川喜多長政・かしこ夫妻 / 中村稔 ❖詩 花々・四月中旬 他二篇 / 中村稔 ❖ユリイカの新人 Lost / 湖中千絵 ❖われ発見せり 跡形もなく残るもの / 中田崚太郎 表紙・目次・扉……北岡誠吾 表紙写真……백다흠 【複数商品のご注文について】 システムの都合上、各商品ごとに個別に送料がかかっておりますが、複数注文をいただいた場合は別途、適正な価格でご購入いただけるように送料を修正させていただきます。ご注文後にメールにてご連絡を差し上げます。ご安心ください。複数冊のご注文もお待ちしてます。よろしくお願いいたします。
-
吟醸掌篇 vol.5 ~女性作家ミステリ号~
¥1,320
吟醸掌篇 vol.5 / けいこう舎 【内容】*版元サイトより 「上質で面白い、短篇小説の商業文芸誌を作りたい! 」と創刊された『吟醸掌篇』の(やっと)第5号。今回は女性作家ミステリ号。新作短篇4本に、翻訳1本、秀逸な読書案内に作家紹介とコラムも充実しています! 【表紙】 装幀・装画:山崎まどか (「ミス・ニャープル」。モデルは、キャッツ・ミャウ・ブックスの初代店員、読太さん) 【コラム】《ミステリと女性作家》 ・空知たゆたさ「(わたしの愛する短篇作家⑤)エリサベス・ボウエン─事件と生活の共犯性」 ・杉山志保 「銀輪の音 凛々と響かせよ ミステリの妖精(エルフ;)仁木悦子よ!」 ・頭木弘樹 「理想のミステリとしたシャーリー・ジャクスン」 【コラム】 《女性作家のミステリ わたしの短篇ベスト3》 ・寺田和代「凡人の内なる悪や恐怖をあぶり出す不穏な心理劇」(P・ハイスミス、R・レンデル、ローリー・リン・ドラモンド) ・うた「女性がミステリーを語るとき何が起こるか」(アガサ・クリスティ、ミネット・ウォルターズ、ローリー・リン・ドラモンド、カリン・スローター、パトリシア・コーンウェル) ・伊東晶子「変わり続ける女性探偵たち──激辛はイヤ、でも生ぬるいのもちょっとね」(キャサリン・ルイーザ・パーキス、アマンダ・クロス、B・K・スティーブンス) 【翻訳】 ・レベッカ・ハーディング・デイヴィス / (訳)まえだようこ「船長の話」(画・八木橋幸子) 【創作】 ・小沢真理子「黒の方法」(画・小春あや) ・村木美涼「eフィーバー」(画・とどろきみゆき) ・浅野里沙子「見えざる影」(画・三堂懐古) ・栗林佐知「ばあちゃんは見ている」(画・小春あや)
-
徳島文學 第六号 2023 Volume6
¥1,650
徳島から発信、自由で新しい文芸誌のカタチ。 イラスト/吉村萬壱。 巻頭俳句「あたたかき短調」野口る理、批評エッセイ「孔子の叡知」若松英輔、小説「あまねく白く」中川マルカ、「金色のスープ」髙田友季子、「夏が暮れる」久保訓子、散文「あいつらには文学と呼ばせておけ」大滝瓶太。 第五回徳島新聞 阿波しらさぎ文学賞 徳島新聞賞「眺め」鎌田航、「湿り」うっかり。 短歌「なにが悪い」田丸まひる、「笛の音または声」紀野恵、俳句「炎天の道」涼野海音、「柿サラダ」うっかり。 小説「夢の国へようこそ」田中さるまる、「白鳥ミュージアム」なかむらあゆみ。 第一回四国大学 瀬戸内寂聴青春エッセイコンクール「境目」。 エッセイ「雲井」鉄線、「いつか記憶の泥にしずむ。」阿瀬みち。 第三回四国大学 富士正晴全国高校生文学賞「筑前煮の魔法」他。
-
徳島文學 第五号 2022 Volume5
¥1,650
徳島から発信、自由で新しい文芸誌のカタチ。 巻頭俳句「まぶしめば」大高翔、俳句「しろがね」星野いのり、「夏来る」涼野海音、「レッドゾーン」うっかり。 小説「呼吸」ハニロウ赤羽、「夜の波」久保訓子、「足音」冨士野賢太、「ゼリーのようなくらげ」髙田友季子、「こUいん」蕪木Q平。 第四回「阿波しらさぎ文学賞」受賞作「空気」なかむらあゆみ、徳島新聞賞「にぎやかな村」宮月中、徳島文学協会賞「移動する祝祭日」茜あゆむ。 第二回四国大学富士正晴全国高校生文学賞「■■■【わく-ごっ-く】。 短歌「もう少しだけここにいる」田丸まひる、「明年花」紀野恵他。
-
徳島文學 第四号 2021 Volume4
¥1,650
徳島から発信、自由で新しい文芸誌のカタチ。 コロナ禍で経営難になった夫のマッサージ店のビラのポスティングを始めた主人公が15年ぶりに訪れたのは、元カレの住まいがあった思い出の町、彼女によみがえるにがい思い出とは、角田光代最新傑作小説「渦中」。 宮月中「蘭」、佐川恭一「受験王死す」、大滝瓶太「ギフト」。 第三回「阿波しらさぎ文学賞」受賞作「あまいがきらい!」蕪木Q平、徳島新聞賞「檻」なかむらあゆみ、徳島文学協会賞「去年の桜」三浦みなみ。 第一回四国大学富士正晴高校生文学賞大賞「ほうじょうや」吉原幸歩。 巻頭短歌「恋歌」紀野恵、短歌「夜明けは冷たいのがちょうどいい」田丸まひる、俳句「草笛」涼野海音、「珈琲」うっかり。 小説「サバイバル美容室」北澤佑紀、「古狸」山本渚、「枯野」久保訓子、「岬物語アリランを歌う女」北迫薫、「マリー・アントワネットのお茶会」菊野啓、「武者顔の女」門倉ミミ他。
-
徳島文學 第三号 2020 Volume3
¥1,650
徳島から発信、自由で新しい文芸誌のカタチ。 疫病が蔓延する世界で肉欲に溺れる素性も知れぬ男女たち、狂気か悪夢か、はたまた現実の写し鏡か、吉村萬壱の新たな傑作「ゼクレータ」。 「症候群」大滝瓶太 、「月の船」久保訓子、「カササギの橋」山本渚。 第二回「阿波しらさぎ文学賞」受賞作「踊る阿呆」佐川恭一、徳島新聞賞「胸をつらぬく」桐本千春、徳島文学協会賞「いらっしゃいマンション」宮月中。 第十回全国高校生文学賞「本当のこと」佐々木晴。 巻頭俳句「草の花」涼野海音、短歌「夕陽をすくいあげて」田丸まひる、俳句「肉の部分」原英。 評論「肉体の復活─北條民雄論」奴田原智明他
-
徳島文學 第二号 2019 Volume2
¥1,650
徳島から発信、自由で新しい文芸誌のカタチ。 芥川賞作家の青来有一、藤野可織、小山田浩子、歌人の田丸まひる、俳人の涼野海音ら多彩な執筆陣。 地方文学の概念を変える新たな文芸誌、待望の第二号刊行。 【目次】 巻頭短歌 「朝焼けが生まれるのなら」 田丸まひる 小説 「この惑星の悲劇」 青来有一 「鍵」藤野可織 「おおかみいぬ」小山田浩子 「知らない生き物」 髙田友季子 「むじな」久保訓子 「プロテイン」 菊野啓 「刺股」 宮内鉄家 「赤い犬」 佐々木義登 俳句 「信長忌」 涼野海音 「野末」 原英 「冬桜」 魚井遊羽 短歌 「参道 」永田愛 エッセイ 「神様」 武田穂佳 「自分の言葉を探す旅」 冨士野賢太 「飛梅」 藤代淑子 「生きて、死ぬ言葉」 サトウユウト 「キウイ」 鉄線 「パジャマ・ラバーズ」 濱口佳子 書評 「向こう側」への入り口 吉村萬壱 『前世は兎』 計盛達也 仮面をつけた発信者たち 鴻池留衣 『ナイス・エイジ』 冨士野賢太
-
徳島文學 創刊号 2018 Volume1
¥1,650
徳島文学協会による、これまでにない文芸誌「徳島文學」。 芥川賞作家の吉村萬壱、玄月、批評家・詩人の若松英輔、歌人の武田穂佳らが執筆。 同人誌の枠を超えた新しい地方発の文芸雑誌が創刊。
-
吟醸掌篇 vol.1
¥880
SOLD OUT
吟醸掌篇 vol.1 / けいこう舎 ほかでは読めない作家たち、集まりました。 ■小説 ・いかりのにがさ (志賀 泉 著 / 北沢錨 画) ・陽だまりの幽霊 (山脇 千史 著 / 木村千穂 画) ・やすぶしん (柄澤 昌幸 著 / 坂本ラドンセンター 画) ・たまもの (小沢 真理子 著 / こざさりみ 画) ・の ら (広瀬 心二郎 著 / こざさりみ 画) ・海の見えない海辺の部屋 (栗林 佐知 著 / 耳湯 画) ■読書人コラム ・『わたしの愛する短篇作家-「フリオ・コルタサル~薄闇の中で~」』 (空知たゆたさ 著 / 有田匡 画) ・『2015年に読んだ短篇ベスト3』 (たまご猫 著) ・『2015年に読んだ短篇ベスト3』 (江川盾雄 著) 装幀・イラスト / 山﨑まどか カバー内側イラスト:木村千穂
-
吟醸掌篇 vol.2
¥880
SOLD OUT
吟醸掌篇 vol.2 / けいこう舎 知る人ぞ知る作家たち集まりました! ■詩と小説 ・蜆 (大原 鮎美 著 / たらこパンダ 画) ・花火なんか見もしなかった (志賀 泉 著 / 坂本ラドンセンター画) ・ゴンドラドラ (なかちきか 著 / 木村千穂 画) ・冬 芽 (坂野 五百 著 / こざさりみ 画) ・うしをきりとる (久栖 博季 著 / たらこパンダ 画) ・秋の超音波 (栗林 佐知 著 / 耳湯 画) ■紀行の愉しみ ・越後駒ヶ岳 滝ハナ沢 (高坂 元顕 著 / PLUMP PLUM 〈プラム・プラムデザイン事務所〉画) ■読書人コラム ・『わたしの愛する短篇作家②「アイザック・シンガー〈記念碑としての文学〉」』(空知たゆたさ 著 / 坂本ラドンセンター 画) ・『どこどこ文学の短篇 わたしのベスト3~朝鮮文学篇~』(愚銀 著) ・『どこどこ文学の短篇 わたしのベスト3~韓国現代文学篇~』(ともよんだ 著) ・『去年の読書から わたしの短篇ベスト3』(踏 著) ・『去年の読書から わたしのベスト短篇集』(江川盾雄 著) 装幀・イラスト / 山﨑まどか 表紙裏・執筆&編集後記カット:木村千穂
-
吟醸掌篇 vol.3
¥1,100
SOLD OUT
吟醸掌篇 vol.3 / けいこう舎 知られてないけど、かなりすごい作家と読書人集まりました! ■小説 ・月の裏側 ( なかちきか 著 / 耳湯 画 ) ・このからだ微塵に散らばれ ( 志賀泉 著 / 坂本クラシック 画 ) ・かれはなにぞ ( 久栖博季 著 / こざきりみ 画 ) ・蜂蜜の海を泳ぐ ― 地上の小魚 ( 尾崎日菜子 著 / 有冨禎子 画 ) ・蒼の残響、朝の気配 (岩槻優佑 著 / 木村千穂 画) ・おばあさんの島 ( 栗林佐知 著 / たらこパンダ 画) ■読書人コラム ・わたしの愛する短篇作家③『ロジェ・グルニエ ― 難を免れる人々への賛歌』 ( 空知たゆたさ 著 / 坂本クラシック 画 ) ・去年の読書から わたしの短編ベスト3 ( 岡部篠 / 愚銀 / 踏 著 ) ・どこどこ文学の短篇 わたしのペスト3 カリブ海「クレオールな文学」篇 ( 寺田和代 / h.c.humsi /斎藤真理子 / 河内卓 著) 装幀・画 : 山﨑まどか 表紙裏カット:木村千穂
-
吟醸掌篇 vol.4
¥1,210
SOLD OUT
吟醸掌篇 vol.4 / けいこう舎 短篇小説を愉しむ文芸誌 ■コラム ・短篇礼讃(結晶とスナップショットと未完・断片) 頭木弘樹(画・木村千穂) ・わたしの愛する短篇作家④ ・ディーノ・ブッツァーティ──残された宿題 空知たゆたさ(画・三堂懐古) ・去年の読書から わたしの短篇ベスト3 林浩治/寺田和代/踏/斎藤真理子 ■翻訳 ・「黄昏どき」 スーザン・グラスペル/まえだようこ訳(画・八木橋幸子) ■詩と版画 ・「ひかり」武藤玲 ■創作 ・「お水とり」なかむらあゆみ(画・とどろきみゆき) ・「爆心地ランナー」 志賀泉(画・有冨禎子) ・「白化かしの村」 松本薫(画・三堂懐古) ・「ヌスット透視図」 片島麦子(画・とどろきみゆき) ・「鳥の餌を盗む」 藤本紘士(画・奥津直道) ・「蟻の王様」 栗林佐知(写真・踏) 装幀・装画:山﨑まどか