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アンソロジー定期便(1000円コース)
¥1,000
小声書房の店主は世界でいちばんアンソロジーを売りたいと思っている書店員です。 店舗をオープンする前から、コワーキングスペースなどでアンソロジーのみを販売するイベントを定期的に開催。実店舗ではアンソロジー専門棚を作るなど、日々、アンソロジーの販売に力を入れております。 ◎アンソロジーとは? アンソロジーとは、ある視点をもって一人の作家の作品を蒐集してまとめたものや複数作家の作品を収録して1冊の本にまとめた書籍のことを指します。アンソロジーはしばしば”寄せ集め”といった蔑称がつきがちですが、編者がある視点をもって編んでいると捉えれば、編集の妙を感じることができます。 ◎アンソロジーを読むメリットは? 本が好きな方はある視点から編まれた短篇を読むことができ、普段あまり本に親しみのない方は知らない作家や自分の好みに合う作品を見つける機会を得ることができます。気になる作家の気になる作品から気軽に読み進めることができるため、通勤・通学のお供にも最適です。 ◎アンソロジーを推す理由とは? 様々な作家の様々な作品に触れる機会を作ることで、誰かにとって大切な作家や大切な作品との出会いを増やすきっかけを作ることができます。自分にとって大切な作品を見つけることができれば、本を読む楽しみが増えると思いますし、一人ひとりの心が豊かになるのではないかと思っています。 熱量が高めになってしまいましたが、ここからが本題です。 こちらのコースでは、毎月1回、翌月初旬までに新刊書籍をお届けします。 お届けする本は800円〜1000円相当の新刊書籍となり、選書代を含めて1000円となります。小説、エッセイ、コミックなど、どのようなものが届くのか到着まで楽しみにお待ちください。 普段から本を読んでいる方も本になじみのない方も気軽にお試しいただけるコースですので、まずは1冊、手にしていただければと思います。 毎月20日を新規申込の締日とし、翌月初旬までに本をお届けします。解約する場合は、引き落とし日までによろしくお願いいたします。 それでは、良い読書ライフを! ご注文をお待ちしております。
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【サイン本】翻訳同人誌「LETTERS UNBOUND」第2便【翻訳者3名のトリプルサイン付き】
¥1,000
予約商品
発行:ほんやくシスターズ / 変形サイズ(130×210mm) 128ページ 第2便のテーマは「MONSTER」。 さまざまなモンスターが登場します。 *廣瀬麻微さん、梅澤乃奈さん、武居ちひろさんのトリプルサイン付き。 *準備ができ次第での発送となります。 【目次】 ・Yup Nope アンドレア・ツルミ作・絵 ・ズーョジ クリストファー・ボーレン 著/廣瀬麻微 訳 ・追憶のマーメイド ナンシー・ド・ビア 著/梅澤乃奈 訳 ・忘れな草 ウェンディ・ロジャーズ 著/梅澤乃奈 訳 ・馬 エイミー・ボナフォンズ 著/武居ちひろ 訳 翻訳同人誌「LETTERS UNBOUND」は、わたしたちからみなさんへの手紙です(LETTERS)。 まだ綴じられていない物語を、ジャンルの縛りなく、日本の読者に届けたい(UNBOUND)。 翻訳と物語にかけるそんな想いが、わたしたちをひとつにしました。 著者と訳者と読者をつなぐ。 自由でおもしろい、何かが起こる。何かがはじまる。 そんな空間を作れたら、どんなに胸躍ることでしょう。 誌面で、SNSで、どこかの街角の書店で、みなさんにお会いできる日を楽しみにしています。 ほんやくシスターズより ※LETTERS UNBOUNDはあらゆる差別に反対します。
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翻訳同人誌「LETTERS UNBOUND」第2便
¥1,000
予約商品
発行:ほんやくシスターズ / 変形サイズ(130×210mm) 128ページ 第2便のテーマは「MONSTER」。 さまざまなモンスターが登場します。 *通常版となります。サインはつきません。 *準備ができ次第での発送となります。 【目次】 ・Yup Nope アンドレア・ツルミ作・絵 ・ズーョジ クリストファー・ボーレン 著/廣瀬麻微 訳 ・追憶のマーメイド ナンシー・ド・ビア 著/梅澤乃奈 訳 ・忘れな草 ウェンディ・ロジャーズ 著/梅澤乃奈 訳 ・馬 エイミー・ボナフォンズ 著/武居ちひろ 訳 翻訳同人誌「LETTERS UNBOUND」は、わたしたちからみなさんへの手紙です(LETTERS)。 まだ綴じられていない物語を、ジャンルの縛りなく、日本の読者に届けたい(UNBOUND)。 翻訳と物語にかけるそんな想いが、わたしたちをひとつにしました。 著者と訳者と読者をつなぐ。 自由でおもしろい、何かが起こる。何かがはじまる。 そんな空間を作れたら、どんなに胸躍ることでしょう。 誌面で、SNSで、どこかの街角の書店で、みなさんにお会いできる日を楽しみにしています。 ほんやくシスターズより ※LETTERS UNBOUNDはあらゆる差別に反対します。
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50歳からの読書案内 | 中央公論新社
¥1,650
中央公論新社 【内容】*版元サイトより 50歳は「人生100年時代」の折り返し地点。 大きな節目を迎え、後半戦をどう生きるか考えるとき、ヒントとなり支えにもなる本とは。 各界の著名人が50歳以降も読み続け、読み返す座右の書50冊を紹介。 絵本から古今東西の古典まで、人生経験に裏打ちされた大人のための読書エッセイ集。
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少女小説とSF|講談社
¥1,650
編:日本SF作家クラブ , 嵯峨景子 / イラスト:orie / 講談社 【内容】*版元サイトより 日本SF作家クラブ企画! あなたの心に眠る〈少女〉へ贈る、SF小説アンソロジー。 世代を超えて集結した豪華・少女小説作家たちが、少女小説とSFの可能性を解き放つ! 【収録作品】 ・新井素子「この日、あたしは」 パーソナルAIとの共生が浸透した未来。地震で母を亡くした「あたし」に生まれた願いとはーー ・皆川ゆか「ぼくの好きな貌(かお)」 人面犬に殺された妹と、人面瘡に蝕まれる姉。双子の姉妹に訪れた破滅(カタストロフ)の真相が明かされるーー ・ひかわ玲子「わたしと「わたし」」 人がみな双子で生まれ出ずる惑星に、ひとりきりで生まれてしまった少女の運命はーー ・若木未生「ロストグリーン」 天才作曲家の少年と彼を支える編曲家。ふたりの前に鎮魂歌の作曲を求める青年が現れたーー ・津守時生「守護するもの」 戦禍の果てに家族を失った少年は青年となり、美貌の相棒とともに宇宙へ賞金稼ぎに繰り出すーー ・榎木洋子「あなたのお家はどこ?」 開発初期の地球型惑星に暮らす少女は、家出という名の小さくて大きな冒険へと旅立ったーー ・雪乃紗衣「一つ星」 目を醒ますと少女の首には奇妙な頸輪があった。氷とオーロラの世界を歩むガール・ミーツ・ボーイの行方はーー ・紅玉いづき「とりかえばやのかぐや姫」 竹から生まれた美しい男と、帝の地位についた少女。私たちの知らない古代の異類婚姻譚(ファーストコンタクト)が物語られるーー ・辻村七子「或る恋人達の話」 全身機械化手術が普及した革命後のフランスで、『ナポレオン法典EX』が愛し合うふたりの男を阻むーー ・嵯峨景子「コラム 少女小説とSFの交点」 少女小説家たちが手がけたSFの歴史、コバルト文庫以降の少女小説とSFの交点を辿るーー
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休むヒント。
¥1,430
編:群像編集部 / 講談社 【内容】*版元サイトより 休みなよ、って言われても。 ・休日、何もしてないのに気づいたら夕方になっている。 ・お休みなのに、つい仕事のメールをチェックしてしまう。 ・折角の休みだからと、逆に予定を詰め込み過ぎてしまう。 ・全然休めた気がしないまま、月曜の朝を迎えてしまう。 ・「休みの日って何してるの?」と聞かれるのが怖い。 ――ひとつでも当てはまってしまったあなた、必読です!! 働き方改革時代、ワークライフ「アン」バランスなあなたに贈る、休み方の処方箋(エッセイ・アンソロジー)! 覗いてみません? あの人たちの、休み方。 (執筆者一覧・50音順) 麻布競馬場、伊沢拓司、石井ゆかり、石田夏穂、岡本 仁、角田光代、角幡唯介、くどうれいん、古賀及子、小西康陽、斉藤壮馬、酒井順子、酒寄希望、向坂くじら、佐藤良成、杉本裕孝、高橋久美子、滝口悠生、武田砂鉄、竹田ダニエル、つづ井、年森 瑛、永井玲衣、蓮實重彦、平松洋子、藤代 泉、古川日出男、星野博美、堀江 栞、益田ミリ、宮内悠介、宮田愛萌、吉田篤弘
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作家とけもの | 野村麻里|平凡社
¥2,200
編者:野村麻里 / 平凡社 【内容】*版元サイトより 人と動物の間で重ねられてきた愛憎相半ばする魂の交歓や、剥き出しの命との対決を、作家の視線から物語った随想アンソロジー。
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【サイン本・予約受付中】平中悠一編『シティポップ短篇集』
¥2,750
SOLD OUT
編者:平中悠一 / 出版社:田畑書店 *予約商品となります。 *平中悠一さんのサイン本となります。 *サインを入れていただく関係で、発送までに時間を要する可能性がございますが、ご了承ください。 【内容】*版元サイトより シティポップが生まれた80年代、同時代の日本の「文学」は何をしていたのだろう? 世界のファンがSNSで甦らせたポップ音楽の背後には、同じ時代状況から生まれ、同様に日本オリジナルの発展を遂げた、都会文学の世界が隠されていた──きらめく都会の〈夢〉を優しく紡ぐ、「シティポップの時代」を並走した9つの物語を、いま、ここに。 【目次】 ・片岡義男『楽園の土曜日』 ・川西蘭『秋の儀式』 ・銀色夏生『夏の午後』 ・川西蘭『マイ・シュガー・ベイブ』 ・沢野ひとし『プリムズをくれた少女』 ・平中悠一『かぼちゃ、come on!』 ・原田宗典『バスに乗って それで』 ・山川健一『テーブルの上にパンはないけれど、愛がいっぱい』 ・片岡義男『鎖骨の感触』 【ライナーノーツ】 〝時代〟の終りと〝物語〟の始まり──「シティポップ」と、同時代(一九八〇年代)日本の「都会小説」平中悠一
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書きしごと。|講談社
¥1,760
著者:吉住 , ぴろ , ニシダ , 石橋遼大 , 上田航平 , 布川ひろき / 講談社 【内容】*版元サイトより 今をときめく人気芸人の皆さんへ。 「Q.面白い小説を書いてみてください。」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 吉住さんへ。 「Q.ゾッとするようなサスペンス小説を書いてください」 ぴろ(キュウ)さんへ。 「Q.心があったまるような日常系小説を書いてください」 ニシダ(ラランド)さんへ。 「Q.内面がえぐられるような小説を書いてください」 石橋遼大(四千頭身)さんへ。 「Q.甘酸っぱい青春小説を書いてください」 上田航平さんへ。 「Q.シュールなSF小説を書いてください」 布川ひろき(トム・ブラウン)さんへ。 「Q.とにかくぶっ飛んだ小説を書いてください!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー →答えは本書にて!
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推理の時間です|講談社
¥2,090
著者:法月綸太郎 , 方丈貴恵 , 我孫子武丸 , 田中啓文 , 北山猛邦 , 伊吹亜門 / 講談社 【内容】*版元サイトより あなたにはこの謎が解けるか――。 法月綸太郎と方丈貴恵がフーダニットで、我孫子武丸と田中啓文がホワイダニットで、北山猛邦と伊吹亜門がハウダニットで、読者皆様に挑戦します。解答編が袋とじの仕様となっています。
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嘘をついたのは、初めてだった
¥1,760
SOLD OUT
著者:藤田雅史 / issuance 【内容】*版元サイトより 大ヒット作『黒猫を飼い始めた』につづくMRC発29のショートストーリーズ。 書き出しの一行は全員「嘘をついたのは、初めてだった」。 でもそこからあとは、十人十色、二十九人二十九色。 恋も裏切りも、グルメも猿の手も、全部あります。 【執筆者一覧】 青羽悠 赤川次郎 芦沢央 阿月まひる 阿部暁子 彩坂美月 五十嵐律人 大山誠一郎 小川一水 小野寺史宜 柿原朋哉 河村拓哉 櫛木理宇 献鹿狸太朗 佐野徹夜 潮谷験 篠原美季 須藤古都離 高田崇史 竹本健治 夏川草介 波木銅 西尾維新 長谷敏司 柾木政宗 真下みこと 三津田信三 矢部嵩 吉川トリコ
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鬱の本|点滅社
¥1,980
点滅社 【内容】*版元サイトより 本が読めないときに。 鬱のときに読んだ本。憂鬱になると思い出す本。まるで鬱のような本。 84人の「鬱」と「本」をめぐるエッセイ集。本が読めないときに。 (夏葉社さまの『冬の本』にインスパイアされ製作した作品です) この本は、「毎日を憂鬱に生きている人に寄り添いたい」という気持ちからつくりました。どこからめくってもよくて、一編が1000文字程度、さらにテーマが「鬱」ならば、読んでいる数分の間だけでも、ほんのちょっと心が落ち着く本になるのではいかと思いました。 病気のうつに限らず、日常にある憂鬱、思春期の頃の鬱屈など、様々な「鬱」のかたちを84名の方に取り上げてもらっています。 「鬱」と「本」をくっつけたのは、本の力を信じているからです。1冊の本として『鬱の本』を楽しんでいただくとともに、無数にある「鬱の本」を知るきっかけになれば、生きることが少し楽になるかもしれないという思いがあります。 この本が、あなたにとっての小さなお守りになれば、こんなにうれしいことはありません。あなたの生活がうまくいきますように。 【執筆者一覧】 青木真兵 青木海青子 安達茉莉子 荒木健太 飯島誠 池田彩乃 石井あらた 市村柚芽 海猫沢めろん 大谷崇 大塚久生 大槻ケンヂ 大橋裕之 大原扁理 荻原魚雷 落合加依子 柿木将平 頭木弘樹 梶本時代 勝山実 上篠翔 切通理作 こだま 小見山転子 ゴム製のユウヤ 佐々木健太郎 笹田峻彰 佐藤友哉 左藤玲朗 篠田里香 柴野琳々子 島田潤一郎 下川リヲ 菅原海春 杉作J太郎 鈴木太一 髙橋麻也 髙橋涼馬 高村友也 瀧波ユカリ 滝本竜彦 タダジュン 谷川俊太郎 丹治史彦 第二灯台守 輝輔 展翅零 トナカイ 鳥羽和久 友川カズキ 友部正人 豊田道倫 鳥さんの瞼 中山亜弓 永井祐 七野ワビせん 西崎憲 野口理恵 初谷むい 東直子 姫乃たま 緋山重 平野拓也 Pippo pha ふぉにまる 古宮大志 増田みず子 枡野浩一 町田康 マツ 松下育男 miku maeda みささぎ 水落利亜 水野しず 無 森千咲 森野花菜 山﨑裕史 山崎ナオコーラ 山下賢二 屋良朝哉 湯島はじめ
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日本ホラー小説大賞《短編賞》集成 1、2巻セット|KADOKAWA
¥1,870
KADOKAWA 【内容】*版元サイトより ホラー小説の礎を支えた《短編賞》。これを読まなきゃホラーは語れない! 1994年から2011年まで日本ホラー小説大賞に設けられていた《短編賞》部門。賞の30周年を記念し、集成として名作が復活!日本ホラー小説大賞、角川ホラー文庫の歴史を彩る名作たちがまとめて読める!当時の選評からの一言も引用収録。決して他では味わえない、奇想天外な短編ホラーの世界へようこそ。 【収録作品】 小林泰三「玩具修理者」 沙藤一樹「D‐ブリッジ・テープ」 朱川湊人「白い部屋で月の歌を」 森山東「お見世出し」 あせごのまん「余は如何にして服部ヒロシとなりしか」 吉岡暁「サンマイ崩れ」 曽根圭介「鼻」 雀野日名子「トンコ」 田辺青蛙「生き屏風」 朱雀門出「寅淡語怪録」(「今昔奇怪録」の原題) 国広正人「穴らしきものに入る」
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小説集 Twitter終了|中央公論新社
¥1,540
中央公論新社 【内容】*版元サイトより 恋も友情もあった。人生があった。ここだけが、私たちの居場所だった。140字でしか気持ちを伝えられない世界を、愛し続けた作家たちが紡ぐ「Twitterなき世界」の物語集。 【著者一覧】 青井タイル/足立いまる/乙宮月子/根谷はやね/九科あか/斜線堂有紀
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アンソロジー 非実在神様|瀬戸千歳
¥1,300
SOLD OUT
編者・装幀:瀬戸千歳 / 発行:秘密結社きつね福 / 仕様:B6 160ページ(現状)カバー有、オビ有、御札デザインのシール付属 *書影はオビ付きカバー・御札シールを貼ったカバーになります。 *デザイン・内容については変更になる場合があります。 【内容】 八つの神様、八つの祈り。 架空の神様をテーマにした小説と漫画の作品集。 【著者一覧】 ■犬山昇「デュッセルドルフの神さま」 水子おばさんの部屋は、水際の最下層にある。ひび割れが目立つ築四十年のアパートは、入口が四階にある。彼女以外に住人の気配はないし、他の部屋はすべて硝子窓が黒のテープで覆われている。目の前はリゾート再開発に失敗した湖で、最寄りのJR駅から五キロ歩いたところに、その湖上アパートの入口はある。 ■大木芙沙子「お正月さん」 そのひとは、私たちが遊んでいるところへある年ふらっとやってきた。仏間は大人たちがお酒を飲んでいる居間から便所へ通じる廊下の途中にあったから、便所へいくついでに私たちの姿を確認していく大人はいたけれど、そのひとは居間とは逆方向の廊下から歩いてきて、「おじゃまするね」とふすまを開けて、後ろ手でそれを閉めると、すとん、とその場に胡坐をかいた。 ■尾八原ジュージ「おまよい様の住む家は」 おまよい様を見た。黒い子どもの影のようなものが古地川さんの家の門から出てきたと思ったら、ぴゅんと走って角を曲がった。わたしはとっさに追いかけた。遅れて曲がった角の先に、その姿はもうなかった。 ■木古おうみ「虚渡しの日」 虚渡しの神が現れる期間はほぼ五十年毎だ。直近で現れたのは二十一年前だから、後三十年近くは安全だ。出たとしても、神に遭遇する確率は飛行機事故より遥かに低い。神は橋を渡れないから、万が一出現したときは大きな橋に逃げればいい。そういう話だった。 ■紅坂紫「高峰」 その日、高峰は月見団子をふたつ買ってきた。島で唯一の和菓子屋の名が入ったビニール袋を揺らして、土間に立ったままわたしを呼んだ。気分が良かったのだろう。デジタルノイズのような顔を色とりどりに変えながら大きな声で笑っていた。 ■鮭とば子「たいか様」 たいか様。その漢字には複数の説があるけれど、大抵は『大禍』と『対価』が選ばれる。「大禍を呑めば対価を与える神様」ということがわかりやすいからだ。 ■瀬戸千歳「生まれたばかりの泉」 死者に会える泉のうわさを耳にしたことはあったけれど、それにまつわるアルバイトがあるとは思ってなかったし、まさか受かるとも思っていなかった。どれくらいの倍率かは知らないけれど受かったのは僕だけだった。 ■橋本ライドン「らぶらぶ様」 まったく 信じる力はおそろしい。
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鳩のおとむらい 鳩ほがらかアンソロジー
¥1,500
SOLD OUT
企画・編集・デザイン:藤井佯 / 発行:鳥の神話 / 仕様:A5 266ページ 【内容】*版元サイトより 「鳩」をテーマとした作品を集めたアンソロジーです。小説、エッセイ、詩歌、イラストなど全77作品。日常に潜む鳩、神話を伝える鳩、奇想に羽ばたく鳩……あなたの知らない鳩がきっと見つかることでしょう。 【作者一覧】*掲載順・敬称略 闇雲ねね/Haru/暴力と破滅の運び手/朝本箍/蜂本みさ/うめおかか/藤和/丼哲/小暮 船/菬人/おだやか希穏/加藤明矢/斉藤鳩/瀬見/皐月まう/中澤一棋/水門なみ/依鳩 噤/児島成/望月一星/小林ひふみ/淡中 圏/織戸久貴/鯨井久志/小野繙/橋元デジタル/かつエッグ/はづき真理/結城熊雄/でんちゃ好き男くん/由/稲田一声/比良岡美紀/小中居かなこ/入ヶ岳愁/七森環/阿下潮/入谷匙/間敷/探偵とホットケーキ/子の字/宇智田/海屋敷こるり/志村麦/瀬戸千歳/青島もうじき/鷲羽巧/犬山昇/さらさらしるな/ぬかるみ/箔塔落/正井/播野葛弥/palomino4th/紅坂紫/上雲楽/不可村/永田大空/伊島糸雨/江永泉/筏九命/千葉集/藤井佯/ときのき/木海/本木晋平/外階段/岩峰晴子/Y.田中 崖/江古田煩人/遊木蛙宮/水町 綜/久佐馬野景/庭幸千/紙月真魚/巨大健造/石原三日月(以上、77名)
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穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート|東京創元社
¥1,650
著者:ケリー・リンク、ジョイス・キャロル・オーツ 他 / 編:エレン・ダトロウ / 他訳:渡辺庸子、市田泉 / 東京創元社 【内容】*版元サイトより 『丘の屋敷』『ずっとお城で暮らしてる』など数々の名作を遺した鬼才シャーリイ・ジャクスン。日常に潜む不安と恐怖、邪悪な超自然的存在との出会いや人間心理の奥底に流れる悪意を鮮やかな筆致で描いた彼女に敬意を表し、ケリー・リンク、ジョイス・キャロル・オーツら当代の幻想文学の名手が書き下ろした傑作18編を収録。シャーリイ・ジャクスン賞、ブラム・ストーカー賞受賞。 【目次】 序文(エレン・ダトロウ) M・リッカート「弔いの鳥」 エリザベス・ハンド「所有者直販物件」 ショーニン・マグワイア「深い森の中で――そこでは光が違う」 カルメン・マリア・マチャード「百マイルと一マイル」 カッサンドラ・コー「穏やかな死者たち」 ジョン・ランガン「生き物のようなもの」 カレン・ヒューラー「冥銭」 ベンジャミン・パーシィ「鬼女」 ジョイス・キャロル・オーツ「ご自由にお持ちください」 リチャード・キャドリー「パリへの旅」 ポール・トレンブレイ「パーティー」 スティーヴン・グレアム・ジョーンズ「精錬所への道」 ジェフリー・フォード「柵の出入り口」 ジェマ・ファイルズ「苦悩の梨」 ジョシュ・マラーマン「晩餐」 ジュヌヴィエーヴ・ヴァレンタイン「遅かれ早かれあなたの奥さんは……」 レアード・バロン「抜き足差し足」 ケリー・リンク「スキンダーのヴェール」 謝辞(エレン・ダトロウ) 編者紹介 訳者紹介
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鍵のかかった文芸誌
¥4,500
SOLD OUT
【内容】*版元サイトより ゴーストライター、タレント、詩人、ゲームシナリオ作家、そして物流業社の職員。 多様な今を生きる人たちに、あけすけに拡散させるには繊細すぎるけれど、隠しておくには勿体ない、とっておきの小説や詩、漫画を寄せてもらい、鉄の鍵で閉じて本にしました。 【収録作品・寄稿者】 巻頭詩 黒川隆介 小説 『ロンドンペンギン』 神西亜樹 『アイドルの教育係』 森 旭彦 『謝るな』 関口 舞 漫画 『グッバイ・ローション』 ザ・花実 インタビュー 『なんでもない人』 田栗範昭 54歳 装丁 o-flat inc. 印刷 藤原印刷株式会社 製本 株式会社望月製本所 編集・発行 菊池拓哉 【装丁について】 本の中央を貫く鍵穴に、特注で制作したスズ合金の鍵を差し込むことで、外の世界から隔絶された物語の世界を表現しました。本を開く際には、鍵をくるりと回すと引き抜くことができ、外した鍵はスピンに巻き付ければ栞として機能します。 また、本文用紙には、収録されている作品ごとに異なる紙を使用。本文の文字組み、フォント、級数も、各作品で変化をつけ、物語の世界に最も適したデザインを追求しました。 本の背部分には、寒冷紗(かんれいしゃ)と呼ばれる、普段は製本の過程で見えない部分に使用されることの多いメッシュ状の布を使用し、製本後に一冊ずつ、職人がタイトルをシルクスクリーンで手刷りしています。 出自も作風も思想も異なる作家たちの紡ぐ物語が、それぞれ独立したレイアウトと紙によって具現化された文芸誌。 その雑多でバラバラな世界を貫き、束ねるのが、一本の鍵とひとつの鍵穴です。 【なぜ、鍵なのか。(本書編集後記より抜粋)】 満たされない心を言葉に変えて、世界に晒すことで安心したい私。 世間にそぐう自分であり続けるために自らを制御し、演じ続ける私。 昨日の正解が今日の不正解になるかもしれないこの世界に心もとなさを感じながら、かりそめの正解にしがみつくしかない私。 SNSによって言葉の拡散性が増し、隠れることよりも見つかることのほうが良しとされがちな現代にあって、私たちがありのままの私たちであり続ける余地は、思いのほか残されていないような気がします。 見知らぬ誰かから褒めてもらうことが明日の活力となることに気づいてしまった私たちは、いつからか自分を偽ってでも世界にコミットすることに慣れ切ってしまったのかもしれません。 それは、物語を紡ぎ、表現する小説家や漫画家、あるいはデザイナー、編集者も同様です。 だから私たちは、無制限に拡散するSNSとは対極に位置する箱として、紙の本を選びました。 世界におもねることなく、誰の目に支配されることもなく、私たちが「よい」と頷き合える物語と言葉だけを編み込んで、一冊の本に綴じることにしました。 この本に「鍵」をかけたのも、そんな私たちを取り巻く現状に対するささやかな抵抗と矛盾のためです。 ここに閉じ込めた物語をできれば多くの人に読んでもらいたいという欲求と、わからない人には永遠に届かなくたってかまわないという意地。そんな相反する衝動に突き動かされた私たちにとっては、「鍵を開けて・読む」というわずかばかりの障壁を乗り超えてくれるくらいの読者がちょうどいい。 そんなことを考えました。 ただひたすらに拡散と膨張を繰り返す外の世界とは一線を画した、閉じられた世界。その理想の世界を鍵という障壁によって実現したかったのです。 「鍵をかけて大切にしまっておきたい物語を書いてください」というお題のもとに、小説家と漫画家、そして詩人が、力を尽くした言葉を紡ぎました。ぜひ、鍵を開けて、とっておきの物語をご堪能下さい。
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水都眩光 幻想短篇アンソロジー|文藝春秋
¥2,530
著:高原英理 マーサ・ナカムラ 大木芙沙子 石沢麻依 沼田真佑 坂崎かおる 大濱普美子 吉村萬壱 谷崎由依 / 文藝春秋 【内容】*版元サイトより 彼方は遠く、記憶になかったことばかり思われる 仰げば彼方は鏡のようにある。記憶になかったことばかり思われる。――「ラサンドーハ手稿」 蜃気楼のように現れる塔。ざぶんざぶんと波の音。へそから出てくるうなぎたち。母がクリーニング店に預けたもの。画家が描く瓜二つの妹たち。ある日、人類に備わった特殊能力…… 九人の実力派作家が紡ぐ幻想アンソロジー。
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身近な野鳥アンソロジー風渡る空に舞って(特典エッセイ付き)|とりのこ制作室
¥1,650
著者:朱里コウ、岡田朔、汐埼ゆたか、佐崎らいむ、佐鳥理、美森萠、かわせつきひと / 出版社:とりのこ制作室 / 装画:近藤朱 / 仕様:B6 272ページ *購入特典としてアンソロジー参加著者によるおまけエッセイをお付けします。 【内容】*版元サイトより 「野鳥×物語」 七名の作家による七種の身近な野鳥を題材とした書き下ろしアンソロジー小説 〇一般向けの文芸小説ですが、児童文学のような温かさ希望のある物語です。 〇図鑑に載っていない野鳥の生態がわかるだけではなく、お目当ての野鳥を探し求める臨場感も味わえます! 〇すでに観察歴の長い方も「わかる!」「この感情あるある」と共感できる。シジュウカラの言語を利用したミステリー、孵化から巣立ちを追った小説もあります。 〇様々な地域の身近な野鳥が題材となっているため、ご当地小説的な側面もあり! 【目次】(カッコ内は出てくる鳥) 1 朱里コウ「風渡る空に舞って」(サシバ) 2 岡田朔「ずんぐりの青を待つ夜には」(ゴイサギ) 3 汐埼ゆたか「降りそそぐ声は」(ムクドリ) 4 佐崎らいむ「君とこの空の下」(シジュウカラ) 5 佐鳥理「蹴って、蹴って」(ホシハジロ) 6 美森萠「ホトトギスが歌う森で」(ホトトギス) 7 かわせつきひと「錆びたポスト」(ハクセキレイ) 【あらすじ紹介】 ■風渡る空に舞って 高須苺衣(たかすまい)は、地元高知の大学に通い、教師を目指している。うまくいかない日々に疲れ、鷹の渡りを見にいくが一羽も見つからない。畑の真ん中で途方に暮れていると、「鷹を探しているの?」と派手な髪色の女性から声をかけられた。彼女は苺衣の通う大学のよさこいチーム〈とぎの旅〉の振付けをした有名なダンサーで―― ■ずんぐりの青を待つ夜には 中学二年生のつぐみは夏休みの二週間、愛知県にある祖母の家に、母と共に滞在している。レビー小体認知症という病気を患う祖母の、身の回りの世話を手伝うためだ。物忘れや幻視の症状が出ていて、優しく、ユーモアに溢れていた祖母は、会わなかった五年で別人のようになってしまっていた。 ある雨の日、つぐみは母から祖母のことを頼まれるが、少し目を離した隙に外に出てしまい、行方がわからなくなってしまった。どうやら以前にも大雨の日、家を出たことがあったようだ。それが想い出の鳥〈ずんぐりの青〉に関係しているのだと知って―― 【とりのこ制作室より】 野鳥の出てくる文芸小説をお探しの方にぴったり。 生き物が好きな方、自然を愛する方、鳥好きさんや、野鳥の美しさや素敵さを啓蒙したい方。優しい気持ちになりたい方、ヒューマンドラマが好きな方、たくさんの方に楽しんでいただける文芸小説です。
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FEU(フー)
¥1,980
SOLD OUT
責任編集/発行人:原智広 / 編集:矢田真麻,山本桜子 / 版元:合同会社イーケーステイス / 装画:kahjooe / 装丁・本文デザイン:栗原弓弦 【内容】*版元サイトより 仏・米・露の翻訳文学や物故作家に纏わる創作、エッセイ、写真、ドローイングを収録し、評判を呼んだアンソロジー『イリュミナシオン』の姉妹誌が登場。 基本的なコンセプトは同誌と共有しつつ、実験的な言語表現や独自の写真表現を探る場として立ち上げました。 タイトルは火、明かり、そして砲火を意味する『FEU(フー)』と命名しました。 前回好評いただいたヴヴェヂェンスキィやアルトー「イヴリーの手帖」抄訳に加え、アルトーも評価したジャン=ピエール・デュプレーの詩や戯曲、ルー・リードに影響を与えたデルモア・シュワルツの詩、プラハ・アヴァンギャルドの作家パウル・レッピンの短編小説など、よりマイナーな海外文学作品も収録。 [翻訳作品] ジャン=ピエール・デュプレー 「僕はこの惑星にアレルギーがある」 訳=宮脇諒 パウル・レッピン 「ユダヤ人街の幽霊」 訳=川本奈七星 デルモア・シュワルツ 「剥き出しのベッドのなか、プラトンの洞窟の中で」「一晩中、一晩中」 訳=五井健太郎 「「必敗者」、あるいは夜にとどまり続けた作家」 五井健太郎 アレクサンドル・ヴヴェヂェンスキィ 「挽歌」「残念ながら、僕は獣じゃない」「海の意味」「海の最期」 訳=東海晃久 ポール・ヴァレリー 「CAHIERS,XXV,618-619(あるいは、わたしの回想)」 訳=栗原弓弦 アントナン・アルトー 「アントナン・アルトー『イヴリーの手帖』との対峙」 訳=原智広 「スコラ学的解体とキリストの否定、 存在を忌み嫌うことについてのアルトーの韻律法」 原智広 [その他収録作品] 「啓蒙のパラドクスーー埴谷雄高『死霊』における人工妊娠中絶と革命」 石川義正 濱岡美咲 「フラッシュバルブ」吉田棒一 金村修 小松浩子 「久美のため息」中原昌也 「名医の落とし子」矢田真麻 「坂の詩学」三田洋
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京都SFアンソロジー ここに浮かぶ景色
¥1,650
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編者:井上彼方 / 出版社:Kaguya Books / デザイン:谷脇栗太 【内容】*版元サイトより 京都にゆかりのある8名の作家が綴る、京都SFアンソロジー。 1000年の都? いえいえ、わたしたちの棲む町。アート、池、記憶、軒先駐車、松ぼっくり、物語――。 妖怪もお寺も出てこない、観光地の向こう側をお届けします。 大阪/京都を拠点にするKaguya Booksより、待望の地域SFアンソロジー第1弾刊行! 【収録作品】 千葉集「京都は存在しない」 暴力と破滅の運び手「クラーク・ワークス」 鈴木無音「聖地と呼ばれる町で」 野咲タラ「おしゃべりな池」 溝渕久美子「第二回京都西陣エクストリーム軒先駐車大会」 麦原遼「立看の儀」 藤田雅矢「シダーローズの時間」 織戸久貴「春と灰」
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大阪SFアンソロジー OSAKA2045
¥1,650
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編者:正井 / 出版社:Kaguya Books / デザイン:谷脇栗太 / 仕様:文庫判 242ページ 【内容】*版元サイトより 大阪を知る10名が綴る2045年の大阪の物語。 万博・AI・音楽・伝統、そして、そこに生きる人々――。そこにあるのが絶望でも、希望でも、このまちの未来を想像してみよう。 大阪/京都を拠点にする Kaguya Books より、待望の地域アンソロジー第1弾刊行! 【収録作品】 北野勇作「バンパクの思い出」 玖馬巌「みをつくしの人形遣いたち」 青島もうじき「アリビーナに曰く」 玄月「チルドボックス」 中山奈々「Think of All the Great Things」 宗方涼「秋の夜長に赤福を供える」 牧野修「復讐は何も生まない」 正井「みほちゃんを見に行く」 藤崎ほつま「かつて公園と呼ばれたサウダーヂ」 紅坂紫「アンダンテ」
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palmstories あなた | palmbooks
¥1,980
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著者:津村記久子、岡田利規、町田康、又吉直樹、大崎清夏 / 発行:palmbooks *予約商品となります。商品は到着後の発送となります。ご了承ください。 【内容】*版元サイトより 「あなた」と「きみ」をめぐる、5つの“てのひら”の小説たち(パームストーリーズ)、ちいさなハードカバーの単行本でお届けする掌篇アンソロジー あなたが私に寄越してくれたさまざまな物が、もしその時に手に入らなかったとしたらと考えると、ちょっと恐ろしいなという気がしてくる。 --津村記久子「六階を見習って」 なんであれば出来事とも呼べないかもしれないくらいのもの、きわめてうっすらとした出来事のようなものからでさえ、忘れがたい印象をふいに得る、ということはきみにももちろん時々起こる。 --岡田利規 「一月、生暖かい月曜日の午後のこと」此の度は機会を与えてくれてありがとう。本当に感謝している。(…)そんな僕がつい、本当に、と書いてしまったのはマジで貴殿に感謝しているからだ。--町田康「言ひ譯」 あなたは引っ越してきたばかりの街を一人で歩いている。真っ直ぐな道の果てに寺院と思しき白い塀が見える。--又吉直樹「行列」 茂呂来さん、茂呂来さん、聞こえますか。(…)きっとそちらはいま、おくつろぎタイムですよね。--大崎清夏「眼鏡のバレリーナのために」