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結婚の社会学 | 阪井裕一郎 | 筑摩書房

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著者:阪井裕一郎 / 出版社:筑摩書房 / 新書判 320頁

【内容】*版元サイトより

「ふつうの結婚」なんてない。結婚の歴史を近代から振り返り、事実婚、パートナーシップなど、従来のモデルではとらえきれない家族のかたちを概観する。

「ふつうの結婚」なんてない。
友人とも結婚できる社会がすぐそこに。
マーケティングにも役立つ、新たな家族像を示す。
さらに深く学ぶための、充実した読書案内付き。

・明治前半の離婚率は、いまの倍以上。
・戦時中、国営の結婚相談所が登場。
・神前式が普及したのは、高度成長期。
・日本の婚外子割合は約2%と、極端に低い(EU、OECD平均は40%超)。
・結婚するカップルの4分の1は再婚。

結婚をめぐる常識は、日々変化しています。事実婚、ステップファミリー、同性パートナーシップ、選択的シングルなど、一対の男女による結婚→出産というモデルではとらえきれない家族のかたちがたくさんあるのです。この本では、国際比較、歴史的比較、理論という三つの視点から、結婚というものをひもといていきます。当たり前を疑ってみることで、「ふつうの結婚」「ふつうの家族」という考え方を相対化できるはずです。

「結婚の常識を疑うというのが本書に通底する問題意識となります。……多くの人が「自分のせい」「自分だけ」と思い詰めている問題が、実は社会的な問題
であるということに気づくというのはきわめて大事なことであり、社会学には
それを示す責務があると思っています。」(序章より)

【目次】

序章 「結婚」を疑う
第1章 結婚の近代史
第2章 結婚の現代史
第3章 離婚と再婚
第4章 事実婚と夫婦別姓
第5章 セクシュアル・マイノリティと結婚
終章 結婚の未来

【著者プロフィール】
・阪井 裕一郎(さかい・ゆういちろう)
1981年、愛知県生まれ。慶應義塾大学文学部准教授。専門は家族社会学。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(社会学)。福岡県立大学人間社会学部専任講師、大妻女子大学人間関係学部准教授を経て、2024年4月より現職。著書に『仲人の近代』(青弓社)、『事実婚と夫婦別姓の社会学』(白澤社)、共著に『結婚の自由』(白澤社)、『社会学の基礎』(有斐閣)、共訳書にエリザベス・ブレイク『最小の結婚』(白澤社)などがある。

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