よみがえる田園都市国家 | 佐藤光 | 筑摩書房
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著者:佐藤光 / 出版社:筑摩書房 / 新書判 256頁
【内容】*版元サイトより
一九八〇年に当時の大平正芳首相のもと、当代一流の知を結集してつくられた「田園都市国家構想」。それは人間的で文化的な国家を目指すすぐれた長期的国家ビジョンであった。その構想の原点となったエベネザー・ハワードの田園都市構想、それを発展させた農政学者・柳田国男による知られざる日本独自の分権的田園都市構想を検証。大平構想にあった家庭や地域コミュニティ、自然や文化の回復、そして国家と都市、地方が調和して発展するというビジョンを二一世紀に再生させる試み。
【目次】
序章 いまなぜ田園都市国家構想なのか(大平構想という長期的国家ビジョン
政府の経済政策と長期的ビジョンの不在
哲学のある長期ビジョンへ
思いつきではなかった大平構想)
第1章 大平正芳の田園都市国家(哲人政治家とブレーンたち
報告書『田園都市国家の構想』
報告書が示す具体策とその限界
田中角栄『日本列島改造論』との比較)
第2章 E・ハワードの田園都市(「原点?」としての江戸期日本
構想と実現―レッチワースなど
J・ジェイコブズの批判!―「計画」か「多様性」か
日本への導入)
第3章 柳田国男の田園都市国家(ハワードと内務省の田園都市構想への賛同と反発
『都市と農村』の理想と現実(1)
「地方文化建設の序説」への寄り道
『都市と農村』の理想と現実(2)
「中農養成策」の顛末
柳田の自然観
柳田から見た『田園都市国家の構想』
柳田から見た『家庭基盤の充実』
時代的制約を超えて)
第4章 二一世紀の田園都市国家(穏やかな経済成長
家庭、地域コミュニティ、自然への配慮
「地方消滅」と人口減少の危機への対応
AIとITに負けない田園都市国家
田園都市国家の総合的安全保障)
補章 コロナ、そして死とともにある時代に(史
【著者プロフィール】
・佐藤 光(さとう・ひかる)
1949年生まれ。東京大学経済学部卒業、同大学院経済学研究科博士課程中途退学。大阪市立大学名誉教授。博士(経済学)。社会経済論・宗教経済学専攻。著書『マイケル・ポランニー』(講談社選書メチエ、2010年)、『カール・ポランニーの社会哲学』(ミネルヴァ書房、2006年)、『柳田国男の政治経済学』(世界思想社、2004年)など。
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