ルールはそもそもなんのためにあるのか | 住吉雅美 | 筑摩書房
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著者:住吉雅美 / 出版社:筑摩書房 / 新書判 176頁
【内容】*版元サイトより
決められたことには何の疑問も持たずに従うことが正しい? ブルシットなルールに従う前に考えてみよう! ルールの原理を問い、武器に変える法哲学入門。
ブルシットなルールに従う前に考えてみよう!
この国で疲弊しているあなたには「法哲学」が必要だ
決められたことには疑問も持たず従うことが
正しいと思っている人が日本社会には多い。
だが、ルールはどういう趣旨で存在するのか、
その目的を理解した上で従うものではないか?
ルールの原理を問い、武器に変える法哲学入門。
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ルールは、そもそも何でそういうルールが作られたのかという目的を考えなければ理解できないし、また、それを忠実に守ることによって自分が得られる利益と、それを破ることによって得られる利益とを天秤にかける必要も出てくる。……
私は、守った人が損をするルールはダメルールだと考えている。その意味では日本の議会、政府、自治体は、ルール作りがヘタッぴだなーと思っている。そういう怒りを込めて、この本を書こう。
……
フランスのアナーキスト、ピエール・ジョセフ・プルードンは言った、「法律は、金持ちにとっては蜘蛛の巣。政府にとっては漁網、人民にとってはいくら身をよじっても脱けられない罠」だと。まさに今の日本の状況そのものじゃないか!……
こんな日本でルールをどう語ったら良いのか。政府や役所を信頼してもしょうがないから、庶民が各自の生活と命を守るための自生的なルールの可能性を考えてみよう。
(はじめにより)
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【目次】
第1章 ルールは何のために生まれたのか
第2章 ルールが成り立つ必須条件
第3章 フェアプレーの精神―ルールに反していなければいいのか?
第4章 時代に応じて変わるべきルールもある―たとえば結婚
第5章 復讐するは誰にあり?―報復のルール
第6章 なぜ人々は立ち止まらないのか―
【著者プロフィール】
・住吉雅美( すみよし・まさみ )
1961年北海道生まれ。北海道大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(法学)。山形大学人文学部助教授を経て、現在、青山学院大学法学部教授(法哲学)。著書に『哄笑するエゴイスト――マックス・シュティルナーの近代合理主義批判』(風行社)、『あぶない法哲学――常識に盾突く思考のレッスン』(講談社現代新書)がある。
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